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年史外伝 2
予算の消化の仕方も厚顔無恥なら我田引水も厚顔無恥だ。
補助金の消化で年末は、名目ならなんでも寄せ集めての管費出張の時期となる。
頭数で割って勝手にグループをつくり、一人当たりの額に応じた出張メニューに余念がない。
そのくせの、千円でもメニューをオーバーすると、いつまでもオーバーしたが認めてやったと恩をきせる。
最後に残った予算額をかき集めて、セクションリーダーは、お気に入りの若い女の子との一番遠く、およそ業務とは縁遠い遠方のリゾートとに宿泊数も頭数当たりの予算も遥かにオーバーした豪勢な出張を仕方がないからとの赤面ものの口実を付けて出かけていく。
こんなことだから、ノーパンしゃぶしゃぶの管管接待なんか、なんのことはなかったのだ。
お立ち台で扇子を振って踊っていた若者同様に、役所だって浮かれていた。
土地転がしの濡れ手で粟も公表前の情報流出のようなもので、一枚も二枚も役所がかんでいたものだ。
最近こそ大分厳しく律せられてきたものの、まだまだ、氷山の下の見えない氷は冷たく厚い。




