年史外伝 1
「あいつらは金と女に汚い」とは、ある憲法学者の講義での言葉で、およそ学問的ではない感覚と個人的な経験に基づくその話の挿入に対して、その時は呆れかえったものだが、振り返ると、やはり学問的でも論理的でとないこの同じ言葉が、最もあいつらを表現するのに適していたのだと思う。
学問的とか論理的ではない部分、つまり、生身の人間とか人格とかの部分で、既に逸脱しているのだ。犯罪を犯したならば明確だ。但し、政治的な罪ならヤクザのようにハクがつくとでも思っているから質が悪いが、それ以外の犯罪は他に押し付けたり、卑怯にも陥れたりするのは得意でも、姑息にもばれないように繊細に免れる。
あいつらとは誰のことかってだね、決まっているじゃなうか、学生運動を正当化し、履き違えた主張をしていた卑劣な活動家達を未だに英雄化し続け、何もしない癖に、今も高度経済成長の恩恵を貪り食っているを団塊の世代のことさ。
破滅的な活動の小集団こそは、純粋さと人間性との分離による歴史的な悲劇や騒動を起こしてしまうが、それこそ時代のもたらす歴史的な悲劇だったのだろうが、その過ちを犯さない奴等は理性的であった訳ではないし、純粋だった訳でもない。ただの俗物が時代の流行歌を大声で目立つように歌いたがった奴等ということだけだ。
金と女とに汚い、それがすべてを物語る。俗物とはそういう者達だ。そして、己の利己を正義として語る者達だ。




