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立枯する幻想の花
2004年、新潟中越地震。2011年東日本大震災。この大きな未曾有の大きな地震の間隔は、7年にも満たない。
しかし、僕にとっては、この地震の衝撃と同様、この7年間の出来事、そして、それから8年の出来事は、様々な意味で、社会学的に、民族学的に、文化論的に、社会病理学的に、心理学的に、歴史学的に、思想的に、愚劣であり最もエキセントリックな、稀有な臨床サンプルの時代となった。
歴史は継続性を意識することなく、偶発的な出来事の淡々とした蓄積と時の経過に過ぎない。
歴史としてのストーリーは、時代を貫き、旨く透過する何かを発見することにより生まれる。
ストーリーは時代を遥か過ぎた後の遠方からしか紡ぐことはできないのかも知れない。覚者を除いては。




