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却下
労使交渉の全面に立つのはいつも総看護婦が直接指示を出す看護婦長達であり、その要求と主張は激しいものがあった。
こんな状態では職場に信頼関係も生まれなければ、看護婦組織の統制もとれるはずがなかった。
時間外手当額と毎月の管理職手当額はほぼ同額であることから、県庁所在地の例の病院は、看護婦長を管理職にすることにより一気にすべての矛盾と制度の整合性を図った。
全国でもそのような方法を試みた病院はなかった、唯一、銀座にある高名な総合病院を除いては。
担当者は穂高の公立病院でも同じ試みたを提案したが、あっさりと却下された。僕達は、セクション課長も説得して、なんとか市長までの積み上げ説明までこぎ着けたが、実現には至らなかった。
県庁所在地の例を、穂高同様に、同じ県の病院は羨望を持って見たようであるが、人事当局はそうではなかった。理由ははっきりしないが、他ではやってないからだ。




