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穂高市役所ストリートビュー年史  作者: 十二滝わたる
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ミレニアム

 小さい頃に見たテレビドラマの中での看護婦に対するセリフが頭に残っていた。なんたる差別意識だと憤りも感じながら。

 中学の頃に総合病院の歯医に行った時、看護婦から診察を受ける前に「歯は磨いてきた」とぶっきらぼうに聞かれたため、しっかりと磨いて臨んだ僕は「ハイ」と返事をした。

 その瞬間、その看護婦は「臭い、もっと磨いてこい」と言い捨てた。

 学生とは言え患者だ、こちらは。なんだ、こいつらは、そう思った。

 また、同じ病院に風邪でかかった時の内科の看護婦は。待合室にいる知的障害施設からの患者に対して、それを知っていながら、その患者に向かって、薄笑いを浮かべながらいかにも見下すような姿勢で「はい、つぎ、その馬鹿、入って」と言った。

 職業は愚か、人間としても、こいつらはやはり最低の奴らなのかと、テレビドラマのシーンを思い出した。

 当時の公的病院のサラリーマンは医師も含めてやる気のない型通りの診察と態度が普通だった。

 医師は大人に対しても学校先生のように絶対で高圧的な態度が許され、大人も「先生、先生‥」と持ち上げた。サービス業務の意識はない。 

 医療はサービス業だと厚生省が白書で宣言するまでには、国鉄民営化等も含めた大きな時代の流れを必要とした。

 ミレニアム問題として、システムから表示される年代のエラーが及ぼす影響がわからないと、大分騒がれていた頃、僕は、赤字のための経営再建が絶対的な課題となった公立病院に配属された。 

 

 

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