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虹丸  作者: もんじろう
17/105

17

 母が何をしているのか知るのが恐ろしかったが、もう黙認は出来ないと思った。


 静香は床を抜けだすと家の外へと出た。


 月明かりの中、何処かへと向かう母の白い着物姿が見えた。


 母は、すぐそばにある五平(ごへい)という百姓の家へと入っていった。


 五平は三十を過ぎたばかりのがっしりとした男で、ずっと以前から静香の家族とは交流があった。


 寡黙だが、優しい男だった。


 静香の胸騒ぎが、さらに増した。


 静香は五平の家へと歩きだした。


 足が鉛になったように重い。


 五平の家に着くと小さな窓から、そっと中を窺った。


 闇夜の暗さに慣れてきた静香の眼が抱き合う男女の姿を捉えた。


 静香は頭を強打されたような衝撃を受けた。


 足元がふらつき始め、吐き気が襲ってくる。


(何だ?)


 母と五平が今どのような関係にあるのか、直感的に理解した。

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