5話
「あれ?居ないのかな?」
すると風切り音が聞こえて目の前で衝撃が起こった。
ガキンッ!
「うわっ何だ!」
「何ッ!?」
「お前、マスターに攻撃したな!
大丈夫ですかマスター!?」
「え、あ、あぁ。大丈夫だけど。一体何が?あんたは誰なんだ?」
「マスター此奴は敵です!攻撃して来ました!」
「お前、完全に不意打ちだったのにどうやって防ぎやがった!」
「あんたの居場所なんか最初から分かってたし!
マスターに攻撃したお前は死以外の道はない!
死ね!」
「早ッ!ま、」
ザシュッ
「お、おえぇぇぇぇ!」
目の前で人が切られたら流石に俺の精神はもたないよ。
「あぁ!マスターすいません!」
「い、いや大丈夫だ。人が死ぬ所なんて初めて見たから吐いてしまっただけだ。」
「でも、マスター震えてます。
わ、私が怖いですか?」
うっ、いや、でも此奴は俺を守ってくれたんだその為にやったと思えば。
「だ、大丈夫だよ…」
「ごめんなさいです…」
「でも殺すのは得策では無かったよ。
現在地とか情報を聞き出して欲しかったんだけどね。」
「ごめんなさい、マスターに攻撃してきたと思ったらつい…」
「大丈夫さ、次は何故攻撃して来たかも聞かないと行けないからね?」
「分かりました!」
とにかく、初めて人が死ぬ瞬間を見たが
もしかしたらこの世界では何度も目にするのかもな。
「慣れなきゃ…」