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~しょのろく~村~

あれから5年。

少しは村に慣れて動けるようになりました。

転生スタートダッシュの野望は、脆くも崩れ去りました。


だって~~~~

この村~~~~


2割の村人が転生者で「神子かみこ」と呼ばれる人達ですから~~~HAHAHAHA



(ナニコレ)


(無敵超人村ですか??)



今、椅子に座りお茶をご馳走に成りながら、

ナタリーさんからレクチャーを受けている。

5歳の身体だとはいえ中身は大人、

ナタリーも転生者と理解してのうえである。




この村は、ナタリーさんを慕って来たとか知人とか家族、親戚、友人etc etc。

神子と呼ばれる人達は、ナタリーさん達が保護して連れてきた人達です。

住人は多種多様で、エルフ、ドワーフ、リザートマン、アンテッド、妖精etc。

この世界は魔法や魔物、ギルド等が存在するお約束的な中世時代。

引退した魔王、勇者も住人らしいです…はい…。



(ナタリーは村と言ってるがどう見ても『街』でしょう!規模が大きいよ!!!)



「君の知識の「らのべ」?って言う知識?で大体合ってるよ♪」

「栄えては滅び、栄えては滅び、未だに中世時代を彷徨っているのよ」

「人種が多いんだけど魔族も多いし」

「千や万に無双した所で、国家戦争になると単位違うから!」

「数の暴力は半端無いから!!」

「当然、敵も範囲魔法とか使うし、どれだけ文明が失われたか…」



黙って微笑んでいれば、百人居れば百人がプロポーズしそうな絶世の美女。

その実は、腐れ外道のショタ&BL命、腐女子のナタリーは説明してくれます。




「この村は隠れ里。世間とは切り離されていて、皆が安心して暮らせる村さ~」

「魔王の討伐??勇者に任せればいいのよ、勇者召還は他所の国とか頻繁にあるから」

「それとも君が魔王討伐する?7つの秘宝とか集めてウチュウで戦ったりしたいの?」

「次元の狭間に住む魔王も居るなぁ~」

「あ…魔王が『とある神』ってのも居るから…君、神と戦いたの???」



(突っ込んだら負けだ)

(突っ込んだら負けだ)

(突っ込んだら負けだ)



「私は、私達はただ「次元跳躍」「時間跳躍」のスキルを持った神子(転生者)を保護して」

「元居た世界に戻りたい、皆で元に居た世界に帰りたい!」

「それだけだよ~♪」

「魔王討伐パーティだけが帰還の可能性が在るって戦闘不適合なスキル持ちも居るんだよ?」

「だから私達は別の道で元居た場所に帰ろうとしてるんだ」


「最も「元に居た世界に帰還したらミンチでした」って人は帰りたくないだろうな」と苦笑。




(私の世界での転生はトラック死亡がデフォみたいだし…)





幸い私のマスターのスキルのお陰で、莫大なスキル持ちの出現反応と位置だけは解るからね♪



(えっ?)


(それで私が転生初日で助けられたのか・・・)


(サラッと流してるけど、ナタリーのマスターって何?初耳なんですけど!)



「ただ、『大きな規模のスキル』だと解るんだけど、何のスキルか解らないんだ…」

「そうこうしてると、村になっちゃった」とエヘヘと笑う。



普通は生まれながら巨大なスキルを持ち転生、召還された人達は

体内の魔力が足りなく、衰弱死や発狂してしまうそうだ。

赤子は柔らかい脳と体で馴染んでくるが、体力がない為に環境により衰弱死。

成人で莫大なスキルを持ちながら転生した人は、脳が焼き切れて発狂する等…


ただ、後からスキルに目覚める人達はこの限りでは無い

お馴染みの『ステータス表示』『鑑定』等でも、以外に耐え切れない魔力や体力がいる。

転生や召還した瞬間に、ミイラになる人達もいる。



(ナニソレ怖い・・・)









「ただねぇ~~~~」

「この村に引き篭もりたいのだけど…」

「長い年月が経つと、しがらみとか色々あんのよ」


「魔王とか勇者とか、複数居るんよ」

「なまじ国、帝国、共和国等がお互い侵略、防衛の為にポンポン召還魔法をするものだから」

「「俺TUEEEE」「経済崩壊」「殺人狂」「暗殺者」等の「ちぃと?」達が居るんよ」

「大概はハニートラップに引っかかり、落ち着いて自重しはじめるのだけど」

「ハーレム作っても、納まらなかったりする人達が出たりするのよ」




「当然、魔王族や魔族、龍族と呼ばれる者にも勇者や転生者が居るわよ♪」と


いくら平穏な生活を望んでいても、無視出来ない馬鹿な事をする輩が出るのである。













「この村、君の理解に及ぶ言葉で言えば「隠れ里」になるのかな?」

「私達の目的の為にひっそり生きていたい」


「それに、この村が目立つと困る事になるの…」

「住人には『少しばかり』『やっかいな』『特殊な』スキル持ちが居るのよ」




(そ~だよなぁ~)

(巨大な魔力保持者の転移者、転生者『だけ』を)

(出現と同時に確保して保護しているもんだし集まるよなぁ~)

(周囲の国とかに、スキルを利用されたら堪ったものじゃない)





「私でさえ、意味が解らないスキルがあるのよぉ~~」

「村から出て行くと…行かれると大変な事になるのよ~~~」

















<<各スキル名は翻訳前の言語である>>



道具屋のハイエルフお姉さん   特殊特定固有スキル ・反物質

鍛冶屋のドワーフ長老      特殊特定固有スキル ・縮退炉

薬師のリザートマン(古龍系)  特殊特定固有スキル ・超新生爆発

農家の陽気なリッチ兄さん    特殊特定固有スキル ・ICBM

城門の守衛のゴーレム兄さん   特殊特定固有スキル ・惑星落とし



「ブファ!!」


聞いてて壮大に噴出した。

どれも地上運用できる品じゃ無い!!


(突っ込む所があり過ぎだろう!!!!)

(一番威力が低いので核弾頭かよ!!!!!!!)


(昔、ベルさんが狩人でギルドで活躍してたのが、)

(ある日を境に突然『ヒッキー』したのも頷ける。)

(スキル発動と同時に、多分本人が死ぬから封印術式してあるからって…)

(当たり前だろ!!!!)


(本人じゃなく周囲の人達が死ぬ!だろ!!!!)

(地軸が傾くレベルを、通り越してるのもあるだろ!!!!!)







「君のこれからは、好きにすればいいよ♪」

「私達は目的のスキル転生者が現れるまで、ひっそりと暮らしていたいだけなんだから」

「このままここで暮らすのも良し!外の世界を巡り一旗上げるのも良し!」

「外に出る場合は、村の位置情報と知識は記憶から消すから旅立つ時には言ってね♪」




「ただコノ村を利用しようとしたりすると殺すからね♪」言い慣れてる様にサラッと笑って言った

























私が生まれた時は苦労したものだと・・・小さな声で呟いていた。








ナタリー・ハーメット


特殊特定固定スキル  ・アルカン○ア



(詳しく説明できないが洒落にならない威力の複合魔法を有するマップ兵器的な物)

(2~3国なら村の家庭用、業務用の魔法道具の魔力供給を一手に引き受けても楽勝)

(主に転生者を探知する為の電力的な使い方をしている)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







槍のお兄さんに

「ナタリーさんの、年齢と体重の話題だけは絶対にするなよ!」

真剣な目で言われました



村にいるハイエルフも幼少の時に保護されたとか…

畑を耕すゴーレムやアンテッドも、年代物で半端無い魔力を帯びているとか。


ナタリーが住んで居る孤児院とかの床は、全て石で出来てるとか…




(ひっ!)




いつの間にか槍のお兄さんの背後にはナタリーさん

頭にアイアンクローして軽々と持ち上げ


「私は17歳ですよ???」


メキメキとお兄さんの頭から悲鳴が聞こえます。

持ち上げられ足をバタバタさせながら


「そ…それ…は……」



「17歳ですよね?????」微笑むナタリー




どうやらコノ世界でも『槍を主武器』にした人の幸運は低いようです。

頭の中には、全身タイツ系の槍の戦士の姿を二人、思いうかべました・・・怖い。




(でも…ナタリーさんのマスターって…何だろう???)





片手でアイアンクローしたお兄さんを投げ捨て、笑顔のナタリーさんが迫る


「禁則事項です」


(えっ?)


「禁則事項です!」


(頭の中を読める???


「禁則事項です!!!!」



右手を血に染め笑顔のままアップで迫る

この日、猫の好奇心と言うのを嫌と云うほど教えられた気がした



「17おいおい」を書きたかったんじゃ~

スマン…だが後悔はしてない(笑)


他にもあるけど最近では「異世界スマート○○」で

17おいおいと娘の19歳が同時出演してますね^^;

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