天界の外れに向かいます
少し訂正
図書館の外は、元の世界で読んだ、本に載っているファンタジーの世界の様な光景だった。
羽が生えた犬や猫、翼が生えた人間、黄金に輝いている空、古代ギリシャの様な町並み。
どれを見ても優には珍しいものばかりだった。
中には優の服装が気になったのか、チラチラと優を見る人もいた。
優:(本当に変わったところだな。
どちらかというとこの世界では、学生服を着た俺のほうが変わっているか。)
優は、そう思いつつアリシアに天界の外れまでどのように行くか
気になったので、聞いて見ることにした。
優:「天界の外れってここから100kmだよね。
歩いて向かえるものなのか。」
優が質問するとと、アリシアが
アリシア:「∂ÅΘ、ΏEÆÞÝ。」
優:(アリシアの言葉が全く分からないぞ。)
優が、あたふたしながらアリシアを見ていると
アリシアが優の様子を見て、言葉が通じていないことに気づき杖を振った。
杖を振ってから、アリシアが心配そうな顔で
アリシア:「優、私の言葉が分かりますか?」
優:(お、今度は普通に聞き取れる。)
優:「分かるよ。」
優がそう言うと、アリシアはほっとして
アリシア:「ごめんなさい。図書館の中では、翻訳の魔法がかかっていましたので
言葉が通じていましたが、外に出たら翻訳の魔法が無いと言葉が通じない事を忘れていました。」
とあやまってきた。あやまった後に
アリシア:「天界の外れには、魔法を使って行くことが出来ますが
膨大な魔力を使用します。魔力の消費を抑えたい為、これを使って飛びます。」
そう言ってアリシアは、しおりを2枚取り出し1枚を優に渡す。
アリシア:「このしおりを使うと、一瞬で天界の外れのオーキディアイン様の小屋の前に
飛ぶことが出来ます。」
優:(このしおりを使うと、一瞬で100kmを飛ぶのか。
どんな仕組みになっているんだろうね。)
アリシア:「このしおりの使いか・・・」
優がしおりをひらひらと振りながら、アリシアからしおりの使い方の説明を聞いていると
突如しおりがピンクに光り出した。
しおりは、優をピンク色の光りで包んで優と共に北のほうに飛んで行くのであった。
アリシアは、優が飛んでいった方向を見て
アリシア:(優、私の説明が終わる前に10回振ってしまったんですね。
私も優の後を追わないと・・・。)
と思っていた。
アリシアは急いでしおりを振り、優が飛んで行った方に向かうのであった。