図書館から出よう
まだ、冒険にはでれません。
優は、アリシアの後について行き
天界王立図書館の最奥部から出て、天界の外れに向かうことにした。
アリシア:「ここから天界の外れに向かうには、あちらにある
魔法陣の上に立ち、地上にある図書館に上がります。
地上の図書館に着いた後は、図書館から出て、町を抜けて100フィールド向かって行きます。」
優:「この部屋は地下室だったのか。
フィールド?天界で長さの単位にあたるのか?」
優から聞いた質問に、アリシアは微笑んで
アリシア:「はい。ここは、地下100フロールにある場所です。
単位については、優の世界の単位で表すと、1フィールドは1km、1フロールは
階層の単位になります。」
と言った。
優:(100フィールドは、100kmって事か。地下100フロールって
地下100階じゃないか。どんだけ深いんだ。)
優は、自分が今いる階層に驚きつつ、アリシアの後に着いて行き
魔法陣を目指す。
なにやら複雑な記号が書いてある魔法陣の前に着くと、アリシアが
アリシア:「魔法陣の中心に立って下さい。」
と言った。
優が魔法陣の上に立ったのを確認してから、アリシアも優の隣に立ち
アリシア:「一瞬で地上の図書館に着きますよ。」
アリシアは自信満々にそう言うと、杖を上げた。
杖を上げた瞬間だろうか。
魔法陣全体が、薄い黄色に光り、光り終わったと思ったら目の前に豪華な扉がある部屋に着いていた。
アリシアが隣で、何か呪文を呟くと、扉が開き自分のいた世界でよく見た図書館の光景があった。
優とアリシアは図書館のカウンターの前に行き、アリシアが別の神官に何かの話をした。
優:(大きな図書館だけど、自分のいた世界の図書館とはあんまり
違いは無いかな。)
そんな事を考えて優が周りを見回している間に
何かの話が終わったのか、アリシアは優に
アリシア:「事情を説明しておきました。天界の外れにいきましょう。」
と言った。
優は申し訳無いと思いつつ、アリシアの後について行き、図書館を出るのであった。