表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

第三章:ふたたび、風が吹いた

川辺のベンチで、うちわを扇ぎながら時間を過ごす由香。

「来ないかもしれない」

諦めかけたその時、遠くから聞き覚えのある声が響く。


「……まさか、来てくれるとは」

振り向けば、汗だくの達也が立っていた。

彼は少し痩せていて、けれど目だけは変わらずまっすぐだった。


「来年、またやるからって言っただろ」

「うん……。その約束、ちゃんと覚えてたから」

ふたりの間に風が吹き、手に持ったうちわが小さく揺れた。


今年の花火は、去年よりもずっと綺麗だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ