ツンデレ妹
見ていただきありがとうございます。
「ただいま〜」
「おかえり」
家についたらまず何するか?そりゃもちろん!寝る!
「違う。手を洗え」
「心を読むな心を。エスパーか?」
「ふんっ」
―あぁ、なんか心折れそう...
今日も俺の妹は、不機嫌だ。兄として死にそうになる。...えっ、ブラコン?いやいや、そこまでじゃない!...多分。
俺の妹は、柏木愛莉。中学3年で、受験生だ。...そして、最悪なことにお兄ちゃん嫌い症候群、いわば反抗期であった。お兄ちゃんショック...(涙)
「ウザい」
「……」
もう死にたい...妹に嫌われるならいっそ...
そう思いながら、手洗いうがいを済ませる。
俺はちゃんとしているからね!
「……」
あっ、やばい。妹にジト目を向けられている。ハヤクヘヤニカエラナケレバ。
そうだ。俺には彼女がいるんだ!二次元の!...自分で言っていてなんかなあ〜。
二次元も可愛いけど、現実の彼女が欲しいいいい!(絶叫)
うがああああああああ、と叫んだ。
...壁から、凄い音が聞こえた。すぐさま
「ごめんなさい!」
と、土下座。そう土下座である!
それきり、音が消えた。
「はあ」
俺の人生は彼女ができないまま終わるんだな。
閑さや 胸に染み入る 傷の音 ・・・カナシイナ...(涙)
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「はあぁ、お兄ちゃん」
そう言うと、妹はベットに寝転んだ。
……何を隠そう、妹はツンデレなのである!…自覚はないが。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん...」
…どちらかと言うと、ヤンデレの方な気がする。だって、妹の部屋には、瑛人の〇〇や〇〇が貼ってある。ストーカーレベルである。
「お兄ちゃん...」
静かな部屋に、その言葉は吸い込まれていった。というか、防音がすごいので、他の人(特にお兄ちゃん)に聞かれていない。なんでだろう?