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男の敵、登場

見ていただきありがとうございます。

「やあ」

「!?」

「その声は!」

「まさか!」


「「「橘海音(たちばなかいと)!!」」」


「きゅ、急にどうしたんだい?」


引いている顔ではあるが、こいつは俺等の敵だ!こいつは一年なのに数ある女子(先輩、後輩、同学年)を色々なテクニックを使って虜にしている。いわば女たらしだ!!


「「しゃぁぁぁぁぁ(威嚇)」」

「どっかいけ、女たらし」


「ひどいじゃないか!?」

そして、イケメンであり、成績優秀であり、運動神経抜群。それに、ド天然だ。だからモテる。チクショウッ!


「なになに〜、また騒いでいるの〜」


(クソ)の後ろから出できたのは...


「ゲッ」

「「...」」


(面倒なのが来たな)

彼女は橘美鈴。女たら…橘の妹だ。そして俺の後輩である。そんなことより、こいつは...


「まーた、お兄ちゃんをいじめているのかな、せ・ん・ぱ・い」


極度のブラコンだ。そしてよく俺に突っかかってくる嫌な後輩だ。


「お兄ちゃんをいじめている先輩には、私のことを愛でる...「いらない」「「やりたい!!」」

 ? なんかいらんことが聞こえたような?


「むうぅっ」

ほら、この通り。


「いいなぁ...」

「...」


どこが?この女だぞ。流石に無理あるって。

ちらっと見ると...うるうるした橘妹がいた。


「はぁ〜」

ため息つくと、頭をなでてやった。こいつは、頭を撫でると何故か、何も言わない。

嬉しそうにしているだけだ。


「えへへ〜」

「...」


数十秒間なでてやると、手を離した。


「全く、先輩はこんなことで私が納得するとでも思っているんでしょうかね」

「...」

ジト目を送りながら、教室に戻った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「えへへへ〜先輩に撫でられた〜」


「良かったな、美鈴」


「うん!」

おっと、恋する乙女が現れましたね。ウラヤマです。

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