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幼少期3

 俺は12歳になった。

 剣技は体の成長と共に、力が強くなりスピードが上がったため、俺に教えられるような人間は周りにいなくなってしまった。

 探せばいるのかもしれないが、伝手も当ても無いので今の所1人修行中。

 弓矢や槍なども習ってみたが、剣の方が相性が良い気がする。

 魔法については大きな進展があった。土魔法の本質が少しわかるようになった。

 火、水、風が魔素の流れを使って物質に作用させるものだったのに対し、土魔法と呼ばれるものは魔素を媒介にして物質の一部を消滅させ、それにより生じた膨大なエネルギーを使って他の力を増強したり相殺したり、変換したり、空間に干渉する魔法だったのだ。

 要は魔素を使って物質とエネルギーを変換。

更にそのエネルギーを様々な形態に変換。エネルギーを使って空間を操る事により、空間の瞬間移動、亜空間への収納、特定の物質の抽出、重量操作による飛空、更に熱変換したエネルギーを空間転移させ目標にぶつけたり、相手の攻撃を虚空に飛ばしたりと、発展性のある魔法であったのだ。

 派手な土の移動に目がいって、土魔法と名付けられてしまったのと、使う者が稀なため、原理や体系がうやむやであったが、正しくは変換魔法とか、次元魔法とか言うべきかもしれない。

 弟のクリスにも教えようとしたが、火、水、風は教えられたがこれは全く教えられなかった。

 適性がないと使えないのかもしれない。


 これは魔王と戦う時有力な武器になると考え、練習と様々な使い方の開発に励んだ。

 また、視野に入る場所、行ったことのある場所には瞬間移動できる事がわかったので、飛び石式に世界を広げていった。

 他の魔法については、そこそこ使えるようになったレベルで、それ以上の研鑽はしていない。

 ここから先はかける労力と時間に対する伸び代は

とても少なくなる。魔王と戦うのが何年だかわからないが、何となく何十年も後とは思えない。戦闘力は効率よく伸ばしておくべきだろう。


俺としては火魔法なんかは、変換魔法のカバーとしての役割を果たしてくれれば充分だ。

 自分の技を知られると言う事は、防御方法を研究されると言う事だから、変換魔法を使う事は極力隠しておきたい。

 威力は全く違うが、エネルギー弾攻撃は火魔法の火炎弾に、空間魔法を利用した切断魔法は、風魔法のカマイタチに偽装できる。できるような気がする。

 そもそも俺の評価は、剣の天稟に恵まれた魔法もそこそこ使える剣士なので、これを変えない方が安全だ。

 あとは、変換魔法という名前が今ひとつ格好良くないのと、どんな魔法だかを知られる原因にならないとも限らないので、何か格好良い名前を考えたいところだ。


 その日も俺は父様に、数日山籠りに行ってくると告げて野営道具を持って家を出た。

 12歳の子供が1人で山籠りするのは普通は許されないのだろうけど、数人の野盗程度や村周辺の魔物では全く

脅威にならないのを知っているし、何より将来勇者を助ける立場だと知っているために何も言われない。


 空間移動により移動できる範囲は既に隣国の都市まで及んでいる。

 これからも順次拡大してゆくつもりなので、数年のうちには大陸全土に移動できるようになりそうだ。


 野営道具を亜空間収納にしまって、空間移動で村から南東方向数千キロにあるロキ山脈の高地にある荒野に移動した。

 最近お気に入りの魔法の練習場である。広くて誰もどころか、何もいない。

 何をしても見られないし、多少地形が変形しても誰も気にしない。

 現在研究中の、物質のエネルギー変換の実験をするのにちょうど良いのだ。


 空気中の物質を元に変換するのは、何の用意もしなくて良いという意味ではすぐれているのだが、働きかけと作用の間にわずかなタイムラグが生じる。

 あらかじめ用意した物質を収納空間から出して、それを変換した方が効率が良いかもと考え、色々試しているのだ。物質によって変換のしやすさやエネルギー量も違うようなので、あれこれ試している。


 朝からあらこれ試して、今日の最後は先日見つけた緑色の結晶を含んだ妙に重い鉱石。

 知らない成分がいくつかあるので、ひとつずつ試してみる。

 まず一つ目、魔素で物質をコーティングするイメージで覆ったら変換。

 やばい、とんでもない量の熱エネルギーと磁力波?

が生まれた。

 巻き込まれてたら俺自身瞬時に消滅するレベル。

 発生と同時に目標を定める暇もなく別空間に飛ばす。

 亜空間収納にしまう暇はなかったし、しまえるのかどうかもわからなかったので仕方なかった。

 バクバクいってた心臓の動悸がおさまったので、

実験は中止、片付けにはいる。

 幸いおれは無事だったし、後は飛ばしたエネルギーが

どこかに被害を与えてない事を祈ろう。

 

 野営のつもりであったが気が変わった。

100キロ位南にアメリナ帝国の都市ワッツがある。

あそこには何かの時のためにセイフハウスが設置してある。

 今夜はそこで寝よう。

俺は瞬間移動でワッツにある家の中に跳んだ。



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