表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/57

東方国

 師匠に師事して1年くらいした頃、師匠に誘われて故郷の東方国に向かった。

 そこは大陸の東の果てにある島国で、なんとなく前世の故郷、日本の国を思わせる、どことなく懐かしいような気のする国だった。

 

 あちらこちらを案内してもらって、師匠の家に向かう。

 師匠の家は、俺の故郷で言うと高級騎士の家柄で、本来は師匠が後継だったのだが、剣狂いであったため弟が継いでいるそうだ。


 師匠の家に着いて、弟さんにあいさつ。歓待してもらった。

 そして屋敷の裏にある大きな祠に行く。そこには、しめ縄を巻かれた大きな石があり、一本の刀がささっている。 

 

 「これは、いつの頃からか我が家が祀る事になった、

古い古い時代の遺物じゃ」

 「いつか、勇者が来て、抜いて行くと伝わっておるが、まだ誰も抜いておらん」

 「何代か前の当主の時代に勇者が来たが、抜けなかったそうじゃ。もちろん、わしにも抜けん」

 「お主抜いてみい」


 「俺は勇者じゃなくて、その従者ですよ。そもそも資格がないじゃ無いですか」


 「勇者は勇者の剣を使って魔王と戦うと聞いておる。

そもそもこの剣を使わないのでは無いじゃろうか?」

「勇者のもので無いなら、その従者の剣士の物であっても不思議では無い」

 「お主も剣については、もう免許皆伝だが、剣だけならともかく、そこに魔法をのせてふるうとなると、どんな名剣であろうと数合もたないであろう」

 「その刀は、ヒヒイロカネで作られておる。それなら魔法をのせようと、こわれることは無い」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ