第3話 家族と準備
調子に乗って本日2つ目を投稿させて頂きます。御評価下さった方、ブクマして下さった方本当にありがとうございます。面白くなるか全く自信はありませんが今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
「それではまたお会いしましょう♫」
言うが早いか燭台が光と共に消え景色が切り替わる。
「・・・。なんか気持ち悪い・・。」
光が消え今まで燭台があった場所には階段が現れた。
「おー。まるでファンタジー。」
「そう言えばモンスター配置って言ってたっけ。今のまま行くのはかなり危険だし恐いよね」
少なくても武器は必要。Tシャツと短パンじゃ怪我するだろうし、虫に刺されたら嫌だしね。一旦家に帰りますか。
ダンジョンを無事?脱出し、せっかくのキャンプ道具を一旦片付け。てくてく自宅へ到着。
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「ご主人おかえりなさいだワン!」
幻聴。これはダンジョンの呪い的な何かか?
「ごっ主人〜!」
そこには見慣れたワンコが嬉しそうに尻尾をフリフリしている。
そうだ!スキル!話が出来るとか書いてあった。
「二郎丸!僕の言ってる事わかるかい?」
ワンコがこんなにびっくりしてあたふたしてるのを初めて見ました(笑)
「ご主人〜。何がどうなってるんだワン!」
語尾よ。語尾。ワンって付くんだ。
先程のダンジョンに入った事、スキルで話が出来るようになった事を伝えるとワンコ喜ぶワンコまっしぐら。
「そんな危ない所に行くならオイラも連れて行くんだワン」
どうやら一緒に行きたいらしい。
良く考えてみると一人ではちょっと恐いし犬の嗅覚でモンスターの探知とか良く書いてあるもんね。
「うん。二郎丸。一緒に行こうね。危なくなったら逃げなきゃだよ。あと怪我に気をつけよう」
「了解だワン。強くなってご主人を守れる漢になるワン」
そう言って戯れて来る二郎丸。可愛いな〜。独り身になって本当に彼には癒されてばかり。
後でブラッシングとモフってあげよう。
「じゃあ、明日探索に行こうと思うから今日は準備してゆっくり休もう」
と玄関に入ると今度はリビングから変な声が聞こえて来る・・・。
「シュウ君が帰って来た〜。お〜かえり〜」
のんびりしたちょっと変な声だが女の子の声。
「るかに、ただいま〜。君とお話しが出来るようになったんだ」
「シュウ君〜すご〜い。どうして私とお話しが出来るの〜?」
説明その2をすると彼女も
「わたしも〜。一緒に〜。冒険するする〜」
ハリネズミは冒険の役に立つのか?
戦闘になったらどうなるのか?
全く未知数だけど彼女も今は家族。僕がもし家に帰れなくなってしまったら・・・。危険な冒険に連れて行くのは自分勝手だとは思うけど、みんな一緒が良いよね。
さあ、明日の準備をしよう。
冒頭で先祖代々の事を少し話したけど、ウチの家系は江戸より前、戦国時代から続き敷地は山を合わせるともの凄い広さ、蔵なんかもあったりするんだ。
蔵の中には鎧や兜、日本刀なんかもある。
でもさ、日本刀なんて重くて振れないんですけど・・・。試しに振ってみると振り下ろしたら身体が持っていかれる程の重さ。
これは無理無理。危うく足を切る所だった。
当然鎧、兜も重くて動けない。しかし困った。ゴルフクラブはすぐに折れちゃうだろうし何か良いもの。。。
「あった!これなら振れるしとりあえず折れなさそう!」
古く色が飴色のような木刀。字が彫ってあるみたいだけど読めないが、そんなに大した物では無いだろう。
坂田○時さんもご愛用だし、木刀で強敵倒してるからきっと大丈夫。
あとは鎧の隣にあった剣道の防具。水筒と携帯食。念のためにナイフをリュックに入れて準備完了かな。
そうしてる間にお腹が空いて来た。みんなでご飯を食べてお風呂に入ろう!
今までお風呂を嫌がっていた2匹にコミュニケーションが取れてしまう恐ろしさをとくと味わうがよい。