第一話 冒険の始まり
ダンジョン・冒険のお話が好きで本作を書かせて頂きました。登場するペットは以前飼っていたワンコ、今後飼いたいと思っているハリネズミです。
ワクワクするようなお話が大好きなので少しでもわくわく出来るような作品にしていきたいと思っています。
*更新は出来るだけ間隔を開けずに投稿致します。
*一話おおよそ1800字から2000字程度です。
きちんと最後まで書ききれるように頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。
コメントや誤字のご報告是非お願い致します。
☆1でもご評価頂けると本当に嬉しく思います。
「この洞窟は一体・・・」
ある清々しい秋空の日、僕は自宅の裏山へ一人キャンプ、そう、流行り?の緩いキャンプへと出掛けた。
某アニメが放送され「これは!」と数ヶ月間のアルバイトと貯金を叩き三角テントや寛げる椅子、かなり控えめのオーナメント等「ザ・形から」の典型的な装備品を携え一泊二日の一人キャンプだ。
「僕」と聞くと高校生・大学生等の若い人を想像すると思うが26歳のフリーターだ。大学を卒業後某2流企業へと順調に就職したまでは良かったのだが、元々競争等とは無縁の性格のお陰で3年間で心と身体を壊し早々にドロップアウト。
「石の上にも三年」って言葉は呪いの呪文?
しかもドロップアウトして3ヶ月、引き篭もりレベルが駆け出し初心者だったある日、両親の事故そして葬儀やら相続やらで半年間の多忙で更に心を病み、やっとの事で少し心に余裕が出て来たところ。
僕の住む村は関東地方だが最寄りの駅まで歩いて1時間もかかるのどかな田舎町だ。先祖代々から受け継いだ山々は今でもキレイに管理されており絶好のキャンプ場所がある。
「まあ、初心者だしここなら何やっても迷惑掛けずに済むし」
と言うことでいざ裏山キャンプへ。
小川が流れ少しひらけた場所を見つけキャンプスタート。
普段使い慣れない道具なのでアニメのシーンを脳内で再現しながらのんびりテント、椅子、カマドをセット。
「準備も出来た事だし少し周辺でも散策してみよう」
小鳥の囀りが聞こえる中マイナスイオンがしみていくような感覚。
「いや〜気持ちいいなあ〜」と頭を空っぽにしながら歩いていると斜面に洞穴が。斜面のおよそ2m位下にあるのでよく見えない。
「うーん。熊は生息してるはずは無いから防空壕?でも聞いた事無いな〜」
「うーん。気になる」
斜面を滑り降り洞穴に到着。
見ると高さ1.5m、幅は2m位のサイズ。中からは少し冷んやりした風が吹いて来て少し寒い。LEDライトを点けると洞穴の中は石畳、壁もかなりキチンとした造りになっている。
「これって洞窟だよね。まあ熊とか危険な動物は居ないと思うしちょっとだけ」
意を決して1歩2歩と進むと段々と天井が高くなり大きなフロアになっている。フロア中央には何か光る燭台らしきものがあった。
「うーん。何だこりゃ?これはまさかの転生しちゃう系のやつかな?でもまさかね〜」
既に家族も無く、社会不適合者であると自分で認識しているので転生しちゃっても未練は無いし。
「うん。やっちゃうか」
フロア中央の燭台へ右手を伸ばす。
目が眩むような光に包まれ何も見えない。そして女性の声が聞こえる。
「ファーストチャレンジャーを確認しました。これよりダンジョンシステムフェーズ1を起動します」
「モンスター配置及び守護者の配置を完了しました。」
「ファーストチャレンジボーナスとしてスキル3種が贈られます」
「チャレンジャーのステータス表示システムを起動。簡易マップ機能を起動しました」
「ん??」
「転移じゃ無いの?」
「可愛くてドジな女神様的なイベントは??」
「ボーナス?ファーストチャレンジャー?」
うーん。どうやら色々と違うテンプレ的な感じみたい。異世界でスローライフしながら無双的なのだと思ったのに。
「チャレンジャーは冒険者登録を行って下さい」
「冒険者登録?どうすんのさ?」
「もう一度オーブに触れ名前を登録して下さい」
ってさっきから誰なのよ?声は燭台から聞こえてくる。
「ダンジョンシステム管理のメアと申します。冒険者登録をお願いします」
慎重になるべきなのだろうがここは成り行きに任せ素直に従ってみよう。面白そうだしね。
燭台に右手を触れても光は変わらない。
「よし!行くぞ」
「確認しました。ヨシイクゾ様ですね。登録致しました」
「・・・おい!」
全身全霊で突っ込む。
「そんな大演歌歌手みたいな名前の訳無いだろ!変更だよ変更!」
「登録カードの変更にはスキル一つと引き換えか寿命1年分が必要です。変更しますか?」
「え〜。何それ寿命って・・・引くわ〜」
スキルって多分大事なやつだよね。寿命ってもっと大事なやつだよね。名前か。誰にも見せなければ良いし、何とかなるかな。ヨシイクゾか・・・。
「スキルと引き換えで名前を修正!」
「桑名秀に変更!」
「変更を了承しました。クワナシュウ様ですね」
「シュウ様それではスキルの取得をお願い致します」
おお!キタコレ!オラわくわくすっぞ!
お楽しみのスキル選択タイムってやつですね。