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Trap High school‼︎  作者: おねショタさん
入学!?乙女の楽園、光ノ宮学院
2/38

Battle fight‼︎

「なぜ俺を知っている?連行だ?俺は行く用事もないし、行くつもりもない。それに、俺は今急いでるんだよ」


 正論で返した。暴力団の組織だかなんだか知らないが、後ろの黒ずくめの男たちの仁王立ちを見る限り、道を開けてくれそうにないようだ。


「君の調べはついている。我々が君に用事があるんだよ」


 俺に用事だと?こいつらとは面識はない。人を殺した覚えもなければ、麻薬を運んだ覚えもない。俺はただの一般人だ。


「君が急いでいるかどうかは知ったことではないが、こちら側も上がうるさいものでねぇ。急用だ。大人しく来てもらえないだろうか?」


 黒ずくめたちを仕切るリーダーは、眼鏡を上に持ち上げ、光らせた。

 ダメだ。全く通じてない。こうなったら逃げるしか!俺の視界180度はこいつらによって道を塞がれている。だったら、後ろから逃げるまでだ!振り返り、後ろを確認する。


 だが、後ろにも黒ずくめの集団がいた。


「君に逃げ道はない。さあ大人しく……」


「俺が大人しく行くと思うか?」


「なんだね、その構えは」


 黒ずくめたちに構えを見せつける。右足を後ろに引き、拳を握りしめる。こいつらがどれだけ強いかわからない。だが俺は、昔空手をやっていた。警察を呼んでいる暇はない。

 どこまでやれるかはわからないが、やるしかない……


「まあ、こうなることは予想はしていたけど、いざ牽制(けんせい)されるとねぇ。だが、やむおえまい。暴力沙汰にはしたくはなかったが……悪く思うなよ」


「うらぁーーー!!」


 黒ずくめのリーダーの言葉に続き、他の黒ずくめの男たちが俺に襲いかかる。見た限りこいつらの身体能力は、平均成人男性の少し上ってとこか。

 だったら、余裕だ。


「ふッ!!」



 ドンッ



「ぐはっ……!!」


 まずは正拳突き。だが、休んでいる暇はない。後ろから拳と共に、風の音が聞こえる。このままじっとしていれば、おそらく、0.46秒後に顔に直撃するだろう。ここはまず、回避だ。

 男の攻撃をひらりと避け、その後、男の横腹を目掛けて回し蹴りを振りかざす。


「おらッ!!」


 ドスッ


「うはっ……!!」


 俺の足が、見事に男の横腹に直撃した。

 なんだ、大したことねえじゃねえか。

 拳を突き上げ、黒ずくめの男たちを次々に倒していく。



「ひとりぼっちになっちまったなぁ、リーダーさんよぉ」


 他の黒ずくめのやつらは全員倒した。あとはこいつだけだ。


「少しはやるようだな。だが、俺はそう簡単には倒されない男だ」


 この威圧感……並大抵の訓練を受けてるわけではなさそうだな。こちらとしては、あまり体力は使わず、温存させておいた。最初に見た時から、こいつの戦闘力が普通じゃないことを察していたからだ。


「ボーンブレイカースバルと呼ばれた男の拳!受けてみるがいい!!」


 シュッ


 まずい!避けられない!!俺の判断力を持ってしてもこの速度は避けられない……!

 なら、仕方がない!


 とっさに、拳をクロスさせて、ガード体制をとる。


 ドンッ


 バキバキバキッ


「あぁッ……!!」


 クロスさせていた中心に拳が当たり、両腕の骨が折れた音が聞こえた。

 前に出ていた腕はまだしも、後ろの腕まで……!こりゃ、しばらく腕はお釈迦(しゃか)みたいだな……


「諦めて大人しく来い。これ以上やっても、お前の骨が折れるだけだ」


 こいつがどこに連れていくかは知らないが、俺には――


「はぁ……はぁ……断るね。もう一度、振り向かせたい女がいるからな!」


 バンッ


「くッ……!!」


 黒ずくめリーダーに蹴りを入れる。腕の骨は折れたが、足はまだ使える。さっき走った疲れで、威力は落ちているとは思うが、これで相手も(ひる)んだはずだ。

 相手は(ひざまず)いて俺に隙を見せた。


「俺を甘く見たな。これで終わりだ」


 蹴りを相手の顔面めがけて突き上げる。




「私と別れて」




「……ッ!?」


 頭にさっきの言葉がフラッシュバックする。


 俺の蹴りはそこで止まってしまった。


「隙を見せたな、天月要」


 ドンッ


 バキバキッ


 首を叩かれ、意識を失った。攻撃を受けた直後、首が動かなかったのは骨を折られたからだろう。俺はこれからどこに連れて行かれるのだろうか……


 こころ……最後に君に会いたかっ……た……



「悪く思うな、これも()()()()のためだ」

どうも、Trap High school‼︎の作者ゆいたんです!1話目に続き、2話目もなかなかいい展開になってきたんじゃないですか!?隙を突かれ、黒ずくめのリーダーに気絶させられた要くん。今後、彼はどうなるのか!?まだまだ、今後の展開を予想できないTrap High school‼︎。今後の展開にも注目してくいってくださいね!

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Trap High school‼︎の作者ゆいたんです!読者の皆様、いつも読んでくださりありがとうございます!!ブックマークや評価などをしてくださると、もっと頑張れるので、そちらの方も、ぜひぜひ、よろしくお願いします!!
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