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最弱貴族ニュクスドラ  作者: ぶくぶく水鏡
第1章 救出編
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プロローグ

なるべく1週間に1話ペースで更新していきたいと思います。誤字脱字ありました指摘お願いします。感想や、コメントもお願いします。あとたまに日本語おかしいとことかあると思うのですそこは許してください。


 俺には才能はない。

 何もない。そう何もなく生きてきた。


 正確には隠して生きてきたが正しいだろう。

 俺には前世の記憶がある。この世界とは別の世界の記憶だ。この世界にはモンスターと呼ばれる生き物が存在する。魔法もある。そして、魔王も居る。本当のファンタジーの世界だ。


 だが、俺のいた世界には魔王なんて空想上の存在でしかない。神話とかそのあたりで出てくるか、漫画やゲームなどにはたくさん出てくる。しかし現実には居ない。ましてやモンスターもいなければ、魔法もない。


 俺の世界は科学者が科学を発展させたからこそ成り立っている世界だ。正確にはほんの数世紀前に起きた産業革命が起きてから世界は変化を迎えた。そして科学が発展して人類により良い世界が誕生したわけだが...


 それに比べてこの世界は産業革命など起きてない。科学者は存在したがこの世界は魔術者が魔法の元となる魔素を見つけて、そこから魔法の世界を誕生させた。そして人々の生活に魔法は欠かせないものとなった。それが生まれ変わった世界だ。


 俺はこの世界ではニュクスドラと言う名前だ。なんかとてもカッコいい名前だ。見た目も昔は丸くて小さくてみんなからは、丸くて可愛いとか言われてた。そんな俺はこの世界では身長は前世より高くて体つきも太ってなくむしろ痩せている。最初はパーフェクトボディーだとか思っていたが、前世より食べる物がなくて、痩せすぎてるほどだ。


 話は最初に戻そう。


 俺が何故力を使わないで生きているかという話だが、幾度となく読みあさってきた小説や漫画で異世界に生まれた者はあまり力を使いすぎると余計な事に巻き込まれて、神とか出てきたり、勇者として魔王倒してこいとか、王国から目をつけられていいように使われて殺されたりとか色々とあるからだ。


 小説や漫画を読んでいる時は空想の世界なんだからとか思ったぞ?実際自分がこの世界に転生したと考えると怖くて怖くて力を使えないのだ。だから俺は無能を演じてきた。あからさまなダメな奴はそっちも危ないので、普通を演じてきた。学力、知力、魔法力、魔法学、剣術、全てにおいて一般的な成績で過ごしている。良すぎず悪すぎずを貫いている。目立たないで生きたからである。それが俺の二度目の学生生活だ。


 学園に通う事の出来るのは大抵は貴族、後は才能を認められた平民たち。平民は一般試験を受け、実力、学力、全てのスキルを見極められた上で初めて入学できる狭き門なのだ。貴族ってだけで、馬鹿でも入れる学園な為にクラスも平民と貴族と特待生の3クラスに分かれている。


 特待生クラスは貴族の中でも優秀な人材。成績上位者や王族や次期当主やら騎士候補生や、平民の中でも優秀な成績五人だけはかな、特待生クラスに入ることができる。


 俺は貴族ってだけでここに入った。学園で学ぶ事は沢山ある。剣術や魔術は楽しみだ。だが俺は影でのみ努力をすると決めている。決して表には出ない為だ。

 

 俺は能力普通を演じているのが、次期当主と言う理由から特待生クラスにいる。クラスの人数は三十人くらいと結構少ない。特待生クラスは平民だからと馬鹿にする者はいなく、平民には負けたくないと必死にみんななり良きライバルとなっているのだ。


 クラスの連中と楽しくうまくやっている。そんな学園生活に俺は楽しんでいた。いつか卒業したみんなそれぞれ国に帰ったりする。いつかその国と戦争になるかもしれない。戦場で殺し合いを、しなくてはいけないのかもしれない。そんな事を何度も考えた。だが今は学生。この学園は15歳から5年間20歳まで通う。つまり5年間は友達という事だ。なので考えるのをいつからだか俺は辞めていた。だが現実は甘くなく唐突にその時は訪れてしまった。


「ニュクス...私明日国に帰る事になったの。私の故郷のラグロ連邦国が隣国テンペスト帝国が攻めてきたみたいでラグロの騎士として戦場に行くからさ。だから今までありがとう。さようなら」


 唐突に告げられた、、、


 この特待生クラスで俺と競っていた友達だ。隣の席の奴でいつも俺と似たような成績で、勝った負けたとやっていた。そんな、彼女が唐突にいなくなりますと言ってきたのだ。しかも、話し方からすると死を覚悟しているかのような目をしている。さようならが二度と会えないと思えるようなさようならだったのだ。


 彼女はラグロ連邦国の騎士の娘のシャルだ。シャルは短く真っ赤な髪色、燃えるような赤い目。気が強く、わがままで強引な性格をしていた。そんな彼女がだ...


 俺が考えないようにしていた事が本当に起きてしまったみたいだ。以外と気に入っていたこの学園生活。転生してからずっと屋敷生活で自由にする時間もなく稽古の毎日。15歳になった時に父から学園に通う許可がおり今の自由を手にした。そんな俺の大切な時間が突然に終わった。


「シャル...本当に行かなくては行けないのか?お前が戦わなくては行けないのか?それにそんな言い方するなよ。本当に今生の別れみたいなこと言ってさ。友達にさようならなんか言うなよ。またなと言ってくれよ。友達なんだからさ。そんな顔で言わないで笑ってくれ。」

「ニュクスあんたは本当に馬鹿ね。そうだね友達にさようならなんて言うもんじゃないもんね。またこの学園で競い合いましょ?もうあんたなんか置いていって成績上位に入ってやるんだからね。」


 シャルは笑っていた。その笑顔を俺は守りたいと思うほど美しく儚い笑顔だった。決して忘れない。その笑顔を心に俺は決めた。


「シャル俺も一緒に行って戦ってもいいか?仲間だろ?戦場に行くってのに見捨てる事出来ないからさ。それに俺が守ってやるからさ。」


 俺の言葉にシャルはクスクスと笑いだした。


「ニュクスあんた、私より弱いくせにどうやって私を守るのよ。それに守るじゃなくて私に守られる立場でしょ?でもありがとうね。あんたの事ムカつく時もあるけど本当良い友達で居てくれてさ。心配しないであんたは私が帰ってくるのを待っていなさい。」


 そう言ってシャルはその場を後にした。


 シャルに、剣術で勝てない俺は何も言い返せずシャルの言葉を信じて待つ事にした。



―――――――――


「ニュクスドラさん。少しよろしいですか?」


 俺はその声の主を見上げるとそこにはこの学園トップ成績である、ミリアさんだ。見た目からしてお嬢様だ。ミリアはこの国の王族だ。次期女王であるからお嬢様なのだ。


「ミリアか。どーしたんだ?」

「シャルさんの話聞きましたか?」

「シャルの話?あいつ、帰ってくるのか?あいつ帰ってきたら俺を追い抜いて、成績上位に入るって言ってたからな」


 俺は帰ってくるのかと思い。ミリアに笑顔で話した。これで俺の大切な日常は戻ってくると思ったからだ。

 

 そんな俺とは裏腹にミリアは深刻な顔で今にも泣き出しそうな顔をしていた。


「ニュクスドラさんにはとても言いにくい話なのですがお父様から今朝話を聞きまして、ラグロ連邦国はテンペスト帝国に敗北。シャルさんはテンペスト帝国との戦の末戦場で敵国の指揮官アルマ将軍に一騎打ちで敗れ捕らえられてしまい捕虜となりました。事実上アルマ将軍の奴隷とされました。それによりこの学園を辞める事となりました。彼女は帝国の所有物となりました。なので今日で彼女はこの学園から除名となったので二度と戻ってくることはなくなりました...」


 ミリアは泣きながらもきちんと俺に全てを話してくれた。


 シャルさん...

 シャルさん...どうして...


 一人の友人として、クラスメイトとして彼女にとってはとても辛かったのだろう。ミリアは近くにいた他の生徒たちに連れられて泣きながら帰っていった。


 ミリアの話を聞いて俺の固まってしまった。シャルはこの学園の中では騎士として一番だ。学園で開催される騎士トーナメント戦で無敗の記録を打ち出すほどの剣術の達人だ。そんな彼女が負けた事に信じられなかった。


 シャル約束しただろ...


 俺の待っていた大切な日常は戻ってくる事はなかった。友達が捕まった。ましてや奴隷となってる事実。俺は俺の日常を奪ったこの世界。そして、帝国の、将軍を憎んだ。


 ここに来て自分の愚かさを実感した。

 

 俺は後悔した。


 俺は馬鹿だ。


 実力があるのに全力を出さないとかそんなの手抜きだよ。ってそういや聞いたことある。


 まさに俺はそれだ。自分の事ばかりで、何もしてやれなかった。あの時力になる事も出来なくてそんな自分の事しか考えていなかった。その結果大切なものを失った。


 二度と手を抜かないと決めた。全てにおいて全力でやる事。自分の愚かさを後悔した。


 俺がきちんとしていれば助けることができたかもしれない。シャルを守る事だって出来たと思う。だからこそだ。


 俺は走りだした。全力で。無我夢中で走りだした。そして、目の前にあったのは迷宮と呼ばれるモンスターが生息する洞窟だ。冒険者など、騎士団など、修行などにくる場所だ。この迷宮の底に眠ると言われる秘宝、魔剣タナトスを手に入れる為だ。今のままでは勝てないとわかっているからだ。

 

「シャル待っていろ。今直ぐにでも助け出す。それまで耐えてくれ頼む。」


 シャルを助ける為に、俺は迷宮に向けて歩みだした。










書きたいことを書いてるとたまに路線がずれてしまうのはすいません。

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