表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神と呼ばれた少女は転生を繰り返す  作者: 結音
第2章 神様がいる世界
10/13

降神滅鬼

とりあえず先に二章の導入?を投稿しておきます!続きは来週(いや、もう今週なのかな?)中に投稿出来るようにします!

 神々に愛されし国『蒼苑そうえん』。それが今生の私が生きている場所。

 この国には多くの神々が住んでいる。でも滅多に姿を表さないし干渉もしてこない。だから本当に神様がいるのか疑う人もいた。でも、今は皆信じている。


 今から十四年前、都に悪鬼が出没した。悪鬼はよく都に出没する。それは都にかつて悪鬼達を束ねていた荒神を倒した武神の末裔がいるからだ。

 武神の末裔は武神の妹神である水神の末裔を守る為に水神の末裔が煌王こうおうとして治めている蒼苑の都を剣皇けんのうとして守護している。悪鬼達は荒神の仇である武神の末裔を武神そのものだと思い狙う。そして、武神を絶望させる為に武神が溺愛していた妹神の末裔も執拗に狙う。だから、末裔がいる都を度々襲撃する。しかし、都には悪鬼討伐を生業としている祓い師が沢山いるからそこまで大きな被害は出なかった。


 しかし、十四年前は違った。その時はかつて無い程の悪鬼の大群が押し寄せてきた。弱い個体ならばいくら大挙して押し掛けて来ようが被害はそこまで出ない。だが、強い個体がいた。かつて荒神と共に武神と戦ったと言われる程の強大な悪鬼だ。武神ですら手間取った相手に人間が勝てるわけもなく多くの祓い師が命を落とした。祓い師だけではない。逃げ遅れた多くの人々も命を落とした。

 剣皇さえいればまだ少しは違ったかもしれない。だが、先代の剣皇が崩御したばかりで新たな剣皇が即位していなかった。その為、剣皇のみが使える神器の破魔の剣の継承の儀が出来ていなかった。


 もう終わりだ。都は滅びるのだ。誰もがそう思った時だった。


 突然宮廷に光の柱が現れた。その光は日が落ち瘴気に覆われたせいで暗闇に包まれた都がまるで日が出ている時の様に照らした。見る者に希望と畏敬の念を抱かせるその光に人も悪鬼も動きを止め魅入った。そして、声が聞こえた。直接脳に語りかけている様にも聞こえるその声は都に住まう全ての人に届いた。


『人の子よ恐るるなかれ。我等が血脈が途絶えぬ限り都は落ちぬ。汝らが我等を忘れぬ限り我等は汝らを見捨てぬ』


 そして光が都を覆い尽くした。光が消えた頃には悪鬼は跡形もなく消えていた。

 その後、都ではある話で持ち切りだった。悪鬼を退けた光は武神であり武神に助けを乞うために皇女が自らの命を対価にし亡くなった。そして、五歳になる第四皇女が同日行方不明になった。



───人々はその惨禍を『降神滅鬼の乱』と呼んだ




誤字、脱字、これおかしくない?などありましたら是非教えて下さい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ