那遊の特訓。買い物&魔物バトル編
私は負けてしまった。私は弱かった。
決意の証としてこの杖、クラップに預けよう。弱い私には使えない物だから…
クラップ「預けちゃうの?」
那遊「うん、預けちゃう。私の決意だから。強くなる為の、なる為の」
――私にとって決意はこれだけではなかった。
負けてしまったら償いとして背中に印をつける覚悟をしたの。
更に、蒼いドレスを大胆に切りこんだのである。とある車のコマーシャルを見て思いついたんだけどね。
困った。私にとって、あの杖が無きゃ今までの私の技は使えない。ローズロッドの力が無きゃ私は戦えないのである。
だから、町に出て、杖を買いに行った。
かなり私が可愛く見えたのか、写真を取っていたデブな男。
眼鏡の男などいろいろな人を見かけた。
魔法使いの為の店でミスリルの杖を買った
この杖はミスリルでできており、店の中では中の上のよう、ローズロッドよりも魔力は高いが、少し重く、ローズロッドと違って薔薇とかを使う魔法を使えない。
私固有の技を何も技を使えない。
最終的には使いこなして戦うのが一番強いと思うけどローズロッドは当分使わないから…
私はぶらぶら歩いていた
那遊「良いじゃーん。このお店!!!」
魔法屋を見つけた。
ここは値段が結構安い上にレベルの高い魔法書が多く売っているという店
ルーマンドの魔法書(上巻)と火の魔道書(第2巻)を買った。
魔法書には上巻とか第2巻とか用意されている。
上巻とかがあるものは上巻、中巻、下巻などがあり、上巻は弱い魔法中心とか。
第1巻が弱く、巻数が多いのが強いとか
例外も一部あるらしいけど…
私はこのお店に行き、この魔法書を買った。
それらで技を習得する事にした。
那遊「この魔法書は基礎系の魔法です。その魔法を改良して強力な技を考えましょうと言う注意書きもあるけど」
そう、技は原型のようなものらしく、本気で強くなりたいならオリジナルの技も作っていかなきゃいけないようだ…
数日後……
私は森に来た。この町には戦闘の練習する区域がいくつかある。
この辺は弱いモンスターが多く生息している区域。
普通の森を人工的に作った場所
那遊「!!」
私はすぐに近くに敵がいることを察知した。
私はそこへむかってゆくと、3体のスライムがいた。
那遊「練習の成果を見せてやるわ!!!『ファイアタスト』」
詠唱破棄でファイアタストを放つ
火炎の風を降らし、スライム達を倒した。
ゴブリン「ゴブー」
ゴブリンが襲ってきた。
森に人が来たからだろう……
練習相手になってもらうわよ!!!
那遊「まずは様子見、この技で勝負『ベーキアロー』」
分散した炎を一つにし、炎の矢として相手に放つ
ゴブリンは苦しそうにもがいていた。
だが、ゴブリンは私に向かって攻撃を放ってきた。
那遊「杖で攻撃ですわ!!!」
私はミスリルの杖で攻撃を放つ。殺傷力は鉄の剣にすら劣るが、それでも威力のある攻撃。
炎の矢でかなりのダメージを食らったゴブリンにとっては一撃で倒されるほどの威力であろう……
愛美「強そうな相手ね。」
其処に現れたのは一人の少女。
薄い青色のショートカットに薄い赤色の眼、そして黄色のリボンつきのカチューシャをつけていた