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研修

閲覧ありがとうございます!


冒険者ギルド中央フロア、ユリの説明によれば、ここでこの街全ての依頼を統括しているらしい。逆を言えばここ以外では取り扱っていない。



そして案内され、ギルドの受付カウンターの一角に来た三人は、ユリと対面に座り彼女からの言葉を待つ。


「では改めまして自己紹介しますね、余り公にはなっていませんが、私は地球からの冒険者担当をしますユリ・サーベンスです、普段はギルドの通常業務を行っています」


そう言って、頭を下げるユリ、勿論三人もそれにならって頭を下げる。


「それにしても、今日は多いですね冒険者の方」


「えぇ、時間にもよりますが今は任務終わりの報告の方が一番多い時間ですから」


ユリがそう言うと、淳が自身の腕時計の時間(地球時間)をみる。


「まあ、確かにそんな時間ですね……」


地球時間は五時をすぎたあたり。丁度仕事で言う課業終わりにあたる。


「まあ、気にすること無いだろ、俺らも近々この仲間入りだしな」


「そっすね、確かに」


昌晃と純一も自身の時計を見てそんなことを口にする。


「そろそろ話を戻しますね」


すると、周囲を見ていた三人の意識をこちらに戻す様にユリが声をかける。かけられてようやく気づいたのか、直ぐに視線と身体ををユリへとむける。


「あぁ、すいません、続きお願いします」


「えぇ、先ずは研修の前に冒険者としての登録は…………済ませてますね」


「「「えっ??」」」


登録済みと聞いて三人は驚きの表情を浮かべる、が、ユリは。


「どうやら前回の時にマリアがやってたみたいですよ」


と、いたって事務的にユリか反応する。


「はぁ……まぁ………良いか………」


頭を掻きながら昌晃が諦めの言葉。どちらにしても登録は必要、ならめんどくさい手続きか省けて良かったと思えば良い。


「登録完了に質問が無ければその他の説明に入りますが?」


「お願いするっす」


今度は純一が先を促す。


「登録が済んでいるのなら、ギルドでの仕事の受け方ですが、基本的にカウンターにきていただければランクにあったお仕事を斡旋させていただきます、その後は依頼者との折衝となります、任務が完了すればギルドへの報告と依頼料を受け取り完了となります」


「流れは簡単そうですね……」


「千鳥さんの仰る通りですね、しかし、ランクが上がれば当然任務も難しいモノになりますので、見極めはしっかりとお願いします」


「まあ、身の丈って事っすね」


「はい、身の丈にあわない仕事は死に繋がりますから……」


ユリが表情を曇らせそう伝えてくる、それを見て三人はビビる。


「まぁ……最初から飛ばしすぎも禁物だな」


「ですね、死にたくはありませんからね………」


「まぁ、低ランクの任務にそんな難しいモノはありませんし、最初は必ずギルド指定の旅団で研修がありますから、冒険のいろはは大丈夫、叩き込まれますよ」


心配する三人をユリが諭すように内容を付け加える。


「ありがとうございます」


「いえ、それに貴方達はマリアさんの見込んだ人達ですから、大丈夫可能性は充分にあります!」


なぜかマリアの名を出し、熱を込めて話始めるユリ。だが三人はマリアの名が出た瞬間表情を曇らせ。


「姉御の太鼓判か……」


「胡散臭さ半端無いですね……」


遠くを見ながらそう口ごもる昌晃と淳。だがそれを見て。


「だ、大丈夫ですよ!何たってマリアさんは大魔導士ですから!」


…………

……………


三人が遠い目をする。


「と、兎に角安心して下さい!」


ユリが少し力の抜けた会話をしていると。


「ふむ、また会う気はしてたが、まさかマリアの知り合いとはな………」


「ゲオルグさん!!」


「やぁ、ユリ、見習いを迎えに来たんだが、もう説明はいいかな?」


「あ、はい、粗方の説明は終わりました、後は希望の翼の方にお任せしても………?」


「あぁ構わないよ、幸い彼らは顔見知りだしね、ユリ、コチラで預からせてもらうよ?」


「はい!それでは三人共これからの研修、がんばって下さいね」


最後にユリが笑みを浮かべ挨拶をすると、四人はその場を後にする。





シャリオ メインストリート


「それにしても、ゲオルグさんは顔が広いですね?」


「いや、俺と言うよりは旅団がね…」


「またまたぁ、謙遜っすか?」


淳の言葉に苦笑しつつ謙遜すると、今度は純一がゲオルグに言葉をかける。そんな四人が歩くメインストリートは、間もなく日が暮れるというのに未だに賑わいをみせている。


「そう言えば、今日はいきなり夜間任務に随行するらしいが大丈夫か?」


ゲオルグいきなりの重大発言。それを聞いて三人の表情が変わる。


「………ん?どうした、こんな時間に来たんだ、聞いてただろ?」


三人があまりにもな表情をしていたのだろう、心配して聞いてくる。が。


「聞いてません!」


「マジかぁっ!!」


「深夜手当てでるんすかぁ?」


と、始めから無茶ぶりされる三人でした。





マリアさん……いきなりの研修夜間はだるいっすよ………

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