む
暫くすると先生が教室に入って来た。
そして授業がなんやかんや終わり、昼休みになった。どうしよう。
①誰かと弁当を ②一人で弁当を ③売店へ
ーここも②を選びましょうー
俺は弁当箱を取り出して、一人でさっさとグチャグチャ弁当を平らげてしまった。
「えっと、もう食べちゃったんですか?あの…」
隣の席の女子が、もじもじと俺のことを見てきた。どうしよう。
①どうしたの? ②五月蝿いな
ーここも②を選びましょうー
「五月蝿いな」
「御免なさい!」
女子は自分の弁当を、俯いて食べ始めた。どうしよう。
①学校探検 ②恋のクラスへ ③広場へ ④教室で
ーここは④を選びましょうー
俺は残りの昼休み、教室でボーっと過ごした。そのまま昼休みが終わり、午後の授業も終わった。どうしよう。
①部活 ②駄弁ってる ③帰る
ーここは①を選びましょうー
俺は部室へと向かって走って行った。
「おお、いらっしゃい!ほら、早く着替えちゃいなよ」
隆先輩が部室の机で、リラックスしていた。
「あっでも、ユニフォームまだ持ってないのかな?んー、買うまではジャージでやるのかな?」
ユニフォーム?そっか、買わなくちゃなんないんだな。
「「「こんにちは~!」」」
その時、女子三人が入って来た。
「よっ!」
そして後ろから、余り見たことのない先生らしき人物が出てきた。
「あたしは藤山咲、バレー部の顧問だ!新入り、宜しくな」
顧問の先生か、でも昨日はいなかったよな。
「新入部員の三人はまだ、ユニフォーム買ってないんだよな。じゃあ、全員ジャージでやっちゃうか」
「やった~!ありがと、さきちん」
梨花がトンと、咲先生の肩を叩いた。
「その呼び方するな!まあいい、練習始めっぞ」
咲先生がボールを持って来いと、隆先輩と梨花に命令した。どうしよう。
①俺が持ってくる ②待つ ③急かす
ーここも①を選びましょうー
俺は先に走って行き、ボールを人数分持って戻った。
「おお、よく出来た新入りだな。上出来だ、はっはっはっは」
先生はボールを受け取り、愉快そうに笑った。
「じゃあ、部活を始めま~す」
隆先輩が適当に挨拶をし、今日も部活が始まった。
「一・二年と、三年に分かれれば?だってまだ初体験って言うのとか初心者いるんだし」
先生は腕を組み、そう命じた。




