ほ
「この店なんだけど…」
走って行き恋は、小さな小屋の前で立ち止まった。何屋なんだろう。
「入れよ」
扉を開けると、恋は堂々と入って行った。どうしよう。
①ついて行く ②戸惑う ③帰る
ーここは②を選びましょうー
「ほら、んなとこいないで入って来いよ」
恋は俺の手を掴み、引き摺りながら入って行った。
「いらっしゃい!」
元気な店員さんの声が聞こえてきた。
「ラーメンの方お願い!」
恋は行き成り店員さんに向かって、そう叫んだ。どうしよう。
①俺も ②メニューは?
ーここも②を選びましょうー
「メニューは?」
俺が聞くと店員さんは、画用紙を渡してきた。画用紙には、マジックペンでいくつか書いてある。中華料理店なのかな?どうしよう。
①麺 ②飯
ーここは①を選びましょうー
麺の中にもいろいろあるよな。どうしよう。
①ラーメン ②担担麺
ーここも①を選びましょうー
どのラーメンが良いかな。どうしよう。
①塩 ②醤油 ③味噌
ーここは②にしましょう いや、食べ物だけの為に細かいですねー
「醤油ラーメンお願いします」
「以上で宜しいでしょうか?」
俺が注文すると、店員さんが俺達に聞いてきた。
「ああ、大丈夫だぜ」
恋がそう言うと、店員さんは去って行った。
「練習、辛いか?」
恋が聞いてくる。どうしよう。
①うん ②別に
ーここは②を選びましょうー
「別に」
俺は少し見栄を張って答えた。
「そうか、それならいいんだが…。部活、やめないでくれよ?」
恋が心配そうに見つめてくる。どうしよう。
①やめるわけないじゃん! ②それはちょっとな…
ーここでは①を選びましょうー
「やめるわけないじゃん!」
俺は叫ぶようにそう言った。すると恋の表情は、どんどん嬉しそうに変わって行った。
「そっか、なら良かった。あ、あのさ、お前って何組なの?」
ホッとしたような表情で、恋は聞いてきた。
「二年八組だけど?」
俺がそう答えると、恋は残念そうな表情に変わった。表情がコロコロ変わる子だな。
「俺は一年五組だから、体育祭では敵になっちゃうのか…」
そう言う事か。どうしよう。
①敵同士でも頑張ろうな ③んなのどうでもいいよ
ーここも①を選びましょうー
「敵同士でも頑張ろうな」
「お、おう!正々堂々戦って、絶対五組優勝にしてやるから」
恋は胸を張って言ってきた。どうしよう。
①八組だって負けないから ②そうかい
ーここも①を選びましょうー
「八組だって負けないから」
「互いに頑張ろうな!」
俺と恋が話していると、ラーメンが二つ届いた。
「「いただきます!」」
俺達は昼も食べずに練習していた為とても腹ペコで、来た瞬間に高速で食べ始めた。ああ、これは美味いな。




