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選択肢  作者: ひなた
金子恋ルート
31/389

「この店なんだけど…」

 走って行き恋は、小さな小屋の前で立ち止まった。何屋なんだろう。

「入れよ」

 扉を開けると、恋は堂々と入って行った。どうしよう。


①ついて行く ②戸惑う ③帰る


ーここは②を選びましょうー


「ほら、んなとこいないで入って来いよ」

 恋は俺の手を掴み、引き摺りながら入って行った。

「いらっしゃい!」

 元気な店員さんの声が聞こえてきた。

「ラーメンの方お願い!」

 恋は行き成り店員さんに向かって、そう叫んだ。どうしよう。


①俺も ②メニューは?


ーここも②を選びましょうー


「メニューは?」

 俺が聞くと店員さんは、画用紙を渡してきた。画用紙には、マジックペンでいくつか書いてある。中華料理店なのかな?どうしよう。


①麺 ②飯 


ーここは①を選びましょうー


 麺の中にもいろいろあるよな。どうしよう。


①ラーメン ②担担麺 


ーここも①を選びましょうー


 どのラーメンが良いかな。どうしよう。


①塩 ②醤油 ③味噌


ーここは②にしましょう いや、食べ物だけの為に細かいですねー


「醤油ラーメンお願いします」

「以上で宜しいでしょうか?」

 俺が注文すると、店員さんが俺達に聞いてきた。

「ああ、大丈夫だぜ」

 恋がそう言うと、店員さんは去って行った。

「練習、辛いか?」

 恋が聞いてくる。どうしよう。


①うん ②別に 


ーここは②を選びましょうー


「別に」

 俺は少し見栄を張って答えた。

「そうか、それならいいんだが…。部活、やめないでくれよ?」

 恋が心配そうに見つめてくる。どうしよう。


①やめるわけないじゃん! ②それはちょっとな…


ーここでは①を選びましょうー


「やめるわけないじゃん!」

 俺は叫ぶようにそう言った。すると恋の表情は、どんどん嬉しそうに変わって行った。

「そっか、なら良かった。あ、あのさ、お前って何組なの?」

 ホッとしたような表情で、恋は聞いてきた。

「二年八組だけど?」

 俺がそう答えると、恋は残念そうな表情に変わった。表情がコロコロ変わる子だな。

「俺は一年五組だから、体育祭では敵になっちゃうのか…」

 そう言う事か。どうしよう。


①敵同士でも頑張ろうな ③んなのどうでもいいよ


ーここも①を選びましょうー


「敵同士でも頑張ろうな」

「お、おう!正々堂々戦って、絶対五組優勝にしてやるから」

 恋は胸を張って言ってきた。どうしよう。


①八組だって負けないから ②そうかい


ーここも①を選びましょうー


「八組だって負けないから」

「互いに頑張ろうな!」

 俺と恋が話していると、ラーメンが二つ届いた。

「「いただきます!」」

 俺達は昼も食べずに練習していた為とても腹ペコで、来た瞬間に高速で食べ始めた。ああ、これは美味いな。

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