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選択肢  作者: ひなた
松尾クリスルート
241/389

「んじゃ、行くぜい!」

「応援してね~」

 二人が上がると、観客が一気に盛り上がる。そして二人はアイドルのように、可愛くキラキラ輝き歌って踊っていた。どうしよう。


①祭の応援 ②クリスの応援 ③両方の応援 ④応援なんかする訳ないだろ


ーこれで②を選んでしまっていいのでしょうー


 久しぶりに、皆と一緒にクリス様の応援をした。この時は、仲間に戻ったかのような気がした。クリス様の友達から、ファンに戻った気がした。

「ワタシからもよく見えたよ~。一生懸命応援してくれて、ありがとっ」

 退場するとすぐに、二人が俺のところに来てくれた。何だか俺は、アイドルたちの特別みたいでとても嬉しかった。でもこう見ると、マネージャーとかみたいか。

「んじゃ、この後もどんどん楽しむぜい!」

 楽しそうに走り出す祭さん、それに続く俺とクリス様。

「全部楽しそうだなあ」

 祭さんは色んな出し物を見て、ニコニコニコニコしている。どうしよう。


①買ってあげる ②買って貰う ③何もいらない


ーよく分からない③を選びましょうー


 金欠なので、強がって二人に奢ることは出来ない。そう考えてしまったのだ。

「いっぱい楽しんでね~」

 そして最終的に、クリス様が俺達二人の分も支払ってくれた。女子に奢って貰うなんて、カッコ悪いよな……。そうは思ったけど、仕方がないんだから仕方ない。


これで文化祭イベントは終了となります。

しかし花空祭の攻略が進んで、松尾クリスの攻略自体はそこまで進んでいません。

これからあるメインイベントでどうなるかですよね。くっくっくっく。


 体育祭も文化祭も終わり、二年生の行事は残り少なくなってきた。今日は誰もが待ち侘びていた、最高の祝日だ。

「「「クリス様、お誕生日おめでとうございます!!」」」

 親たちはクリス様の誕生日を祝い、子供にプレゼントをあげる。様々な人がパーティを開く。サンタも夢を配る、最高の祝日なんだ。

「アリガト~。スゴく嬉しいよ~」

 可愛らしくクリス様が手を振って、嬉しそうに教室に入って来た。

「クリス、おめでとう!」

「アリガト~、マツリちゃん大好き~」

 誰の言葉よりも嬉しそうに祭さんの言葉を聞き、クリス様は抱き付いた。

「「「クリス様!!」」」

 その行動に、反応する元俺の仲間達。しかし俺はもう、そんなことはしない。クリス様の友達になれたのだから、友達でいたいんだ。

「盛り上がったんな! どうしたんだ!」

 そんなタイミングで、先生が教室に入って来た。

「先生、覚えていないんですか? 今日はクリス様の誕生日だというのに……」

 皆からのバッシング。しかし先生は、そんなものを気にする筈がない。だって、最高の祝日を知らないような奴なのだから。

「そうなのか! ごめんごめん! しっかし先生は嬉しいぞ! 誕生日をクラス全員で祝ってあげるなんてな!」

 クラス全員? 何を言っているんだろうか。クリス様の誕生日は、世界中で祝われているではないか。

「ワタシとっても嬉しいよ~。ホントにありがと~」

 クラス全体でワイワイ騒いでいると、チャイムが鳴った。すると皆は一斉に静かになり、席に戻っていった。クリス様のファンなのだから、そりゃルールは反する筈がない。

「お誕生日、おめでとうございます」

 昼休みにも、皆でクリス様を祝い続けていた。だって、傍でクリス様を祝えるなんて俺たちくらい。かなり恵まれた環境にいると言えるからな。この環境の中、クリス様を祝わないものがいようか。いや、いる筈がない。

「今日は誕生日パーティやるんだけど、今年は家まで来る? 去年もいたのは知ってるけど、今年はその先までさ~」

 悪戯にクリス様は言う。そのお姿は、可愛いや綺麗と言うよりもセクシーなイメージ。新しいクリス様を見つけた気がした。

「皆でワイワイパーティするのは知ってるでしょ? そのあと、マツリちゃんと二人でパーティをしてたんだ~。ワタシも楽しみたいから」

 その言い方だと、ワイワイとするパーティは楽しくないようだ。やはり今までの俺達の行動を、クリス様は迷惑に感じていたのだな。どうしよう。


①参加 ②不参加 ③さよなら


ーここは普通に①でいいのでしょうー


 ”友達”の誕生日だし、祝わない訳にはいかない。でも……。どうしよう。


①皆と祝う ②二人で祝う ③二人きりで祝う ④祝わない ⑤祝い続ける


ーここで選んでしまうのです、①をー


 クリス様と祭さんの友情、俺は何だか違う気がする。だから、二人でのパーティを邪魔する気になれなかった。

「パーティ、行かせて貰います」

 皆と一緒にパーティを楽しみたいとは思っている。クリス様が迷惑と感じたあのパーティを、少しでも盛り上げたい。だから、皆とパーティには参加したいと思う。でも、二人きりのパーティの邪魔は出来ないんだ。

「そっか、良かったぁ。一年生で一人、二年生で一人友達が出来た。三年生になったら、またお友達できるのかな~。…………」

 悲しそうに微笑んでいるクリス様。どうしたらいいか分かんない、分からない。クリス様に友達と思って貰えているようだが、どうすれば友達か分からないんだ。

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