曽
「そうだよね。でも僕もうやり方分かったもん。あと、ケーキを食べてないから僕の力を発揮できたなかっただけだもん。だから二回戦はケーキ食べながらにしよ? だったら僕、誰が相手でも絶対負けないと思うんだ。ねっ? ねっ? それでいいでしょ? 折角ケーキ買ってきたんだし、腐らないうちに食べたいじゃん」
いやいや、まだ腐りはしないと思うけど……。どうしよう。
①従う ②ケーキ食す ③ゲーム没頭 ④帰宅
ー普通に①でいいじゃありませんかー
「分かった。じゃあその通りにするから。でもその代わりに、二回戦は負けても言い訳聞かないから」
桜の言う通りの条件を揃えてあげてるんだから、そりゃまあね。
「いいよ? だって僕負けないもん。ほら、早く準備してよ」
相当自身がある様で、桜は不敵な笑みまで浮かべちゃってる。
しかし、二回戦の勝者も俺となった。だって、桜よ弱いんだもん。本当に弱いんだよ? ビックリするから、多分。
「何でだろ。何かずるしてない? 甘いもの食べてるから糖分もバッチリだし、気分もバッチリなのに。それに僕の実力が低いというのはそもそも有り得ないし」
負けたというのに、それでも桜の自信は結構な物だった。どうしよう。
①何度でも付き合うぜ? 掛かって来い ②バーカザーコ
ーはいこれも①にしましょうかー
「何度でも付き合うぜ? 掛かって来い」
妙にカッコつけて、俺は桜に言ってやった。
「ム~カ~ツ~ク~! 何回かやれば僕だって慣れて来て、絶対言い返してやるんだから。じゃあ、三回戦始めるからね」
しかし暫くして気付いた。そして後悔した、そんなこと言うんじゃなかった……と。桜は物凄く弱い、だが物凄く負けず嫌いだ。勝つまで終わるつもりないのだろう。だがわざと負けたって、そこは桜さん目敏く気付いてしまうんです。
「何で勝てないの~!? この僕がやっている訳で、ここまで敗北が続くことは有り得ないの! 最初は仕方なかったけど、今までなんて信じらんない。絶対ずるしてるもん」
数え切れないほどの人生を繰り返した。が、まだ桜は一勝もしてくれない。俺自身も不思議になってしまうほど、俺は人生ゲームが強いらしい。
「もしかして、仕組まれてたりする? 僕と一緒に遊んでいたいからって」
いやいや、仕組む方法なんて分からないね。一緒に遊んでいたいとは思うが、色んなもので遊びたいと思うし。どうしよう。
①認める ②嫌 ③帰宅
ーここで②を選ぶんですー
「ずるした」「仕組んだ」認めてしまえば、そこで反則負けとなり終わりになるのかもしれない。でもそんなの嫌だよね? 多分桜もそうだと思う。桜は俺のこと信じてくれてると思うから。本気でずるしてるなんて思っていない筈だから。
「でも僕は諦めないから。いつか勝って見せるもんね」
もう桜も準備を覚えてくれた。ゲームも、最初に比べれば手際よく進められている。どんどん人生は進んでいく。しかし最終的な勝者は俺となってしまう。
「何でだろう。むしろ逆に、桜が何か仕組んでるんじゃないのか? 俺と遊んでいたいからって」
そんな訳ないと分かっているが、今回は桜に言われる前に言ってやった。だって桜さんったら、毎回ゲームが終わると言ってくるんだよ? 今回も言われるの分かってるからさ。イェ~イ、桜は驚いてくれたようだ。




