毛
そんな感じで俺は、桜と取り敢えずジョギングってみた。
「僕、そろそろ帰ります。先輩はどうするんですか? まだ外はそこまで暗くありませんし」
数週走ったところで、桜はそんなことを言ってきた。どうしよう。
①今日は俺も終わりにしよっかな ②お前には関係ないだろ
ー続けるとは言えないんですね まあなら①で十分だと思いますー
「今日は俺も終わりにしよっかな」
桜も終わりにするんなら、そんなことを勝手に思って俺も終わりにすることにする。
「それじゃ、今度こそまた明日会いましょう」
手を振って桜は、目の前の家へと入って行った。って、ここ桜の家なの? 結構近所だね。この距離だったら別に、中学校とかも同じだって可笑しくないくらい。まあいつまでもそこの家を見ていても仕方がないので、俺は取り敢えず自分の家に帰宅した。今の時刻は六時ちょい前。どうしよう。
①勉強 ②読書 ③ゲーム ④寝る ⑤裏ワザ ⑥ご飯 ⑦風呂
ーここは⑦を選びましょうー
俺は部屋についている風呂に、パパッと入った。どうしよう。
①勉強 ②読書 ③ゲーム ④寝る ⑤裏ワザ ⑥ご飯
ーここは⑥ですかねー
しかし冷蔵庫の中には絶望的に何もない。でもまあ買いに行くのも面倒なんで、そう思って俺は明日の朝の分だけ残して一生懸命増量させて食べた。どうしよう。
①勉強 ②読書 ③ゲーム ④寝る ⑤裏ワザ ⑥ご飯
ーここは④を選びましょうー
その後俺は、布団に入った。疲れていた為、すぐに眠りつくことが出来た。
これで一日目が終了となります。
新木桜、彼女の攻略を進めるに当たって重要となるのは金子恋の存在でしょう。
しかし彼女の攻略はもう終わった、大体分かっています。それでは今回、最高のハッピーエンドを迎えることが出来るよう頑張って貰いましょうかね。くっくっくっく。
俺が目を覚ますと、七時半過ぎくらいの時間だった。あれ? 早起きしよっかなって、思ってたんだけどな…。どうしよう。
①シャワー ②洗顔 ③朝ご飯 ④着替え ⑤歯磨き
ー取り敢えずの②ですー
俺は急いで顔を洗う、そんなのんびりできる時間じゃないからな。だってとにかく、遅刻は絶対したくないもん。どうしよう。
①シャワー ②朝ご飯 ③着替え ④歯磨き
ーここは④にしましょうー
起きてすぐ歯を磨かないと口の中が何か嫌なので、パッパッと歯を磨いていった。どうしよう。
①シャワー ②朝ご飯 ③着替え
ーこれは③ですわー
さっさと制服に着替えた。ジャージの方が着やすいのに、だって制服ってめんどくさくない? まあいいや、急がないと。どうしよう。
①シャワー ②朝ご飯 ③弁当
ーこれは②ですねえー
食料が、殆ど切れてしまっている。俺は寂しい冷蔵庫から、食べ物を発掘して少しずつ食べる。これで朝ご飯、OK? だったら、急いで次へ行こう。どうしよう。
①シャワー ②歯磨き ③登校 ④弁当
ーこれも②を選びますー
食べた後歯を磨かないということはまず有り得ないので、俺は急いでだけど綺麗に歯を磨いていった。どうしよう。
①シャワー ②登校 ③弁当
ーここは②を選びましょうー
俺は用意を適当に鞄に入れ、急いで家を出た。どうしよう。
①歩いてゆっくり ②走って ③自転車で ④タクシー!
ーここでは③ですよねー
遅刻は本気で不味いと思って、自転車を持ち出し全力でこいだ。そして学校に着いた時にそこまで遅くなかったことを安心し、昇降口に行く。




