天
「……皆さん……、分かり……ました……か?」
説明が終わると、先輩!? はさっさと椅子に戻って行った。
「まあそうゆうことだ。この係りに用意的なのはないし、飾り用の花でも作るか。去年もそうだったよな」
何だかめんどくさそうに、先生は先輩の一人に聞いた。
「そうっすね。あの、便利な機械は?」
「今年は使えなくなった。頑張れ」
でも会話を聞く限り、連続で同じ係りを担当していらっしゃるベテランの方なのだろう。先生はよっと立ち上がり花を作る用の、あの……薄い紙を配った。俺不器用だから、そうゆうの得意じゃないんだよな。どうしよう。
①教わりながらでもやろう ②頑張ろう ③やんなくていいっしょ
ーここでは①を選ぶんですー
先輩に訊くのもあれだし後輩に教わりたくはないので、俺は同じ係りとなっていたクラスメイトさんに教わって作って行く。
まあそんなこんなで体育祭当日、迎えるわけですね。
結果まで流しましょう。
はい、いつも通り五組の優勝ですね。
「優勝できなかったな! でも、楽しかったぜ!」
体育祭後、先生は悔しそうに微笑んでいた。
体育祭イベントは最速で終了、次は当然文化祭イベントとなります。
最重要と言っても過言ではないこのイベント、果たしてこのルートではどのようになるのでしょう。
学年が違うため攻略は思うように進みませんので、このイベントで頑張って貰うしかありませんね。くっくっくっく。
文化祭が近付いて来るにつれて、部活がどんどん本気でやるようになってくる。間に合わない! そんな危機を、今更やっと感じ始めていたのであった。
「どう? こっちは終わったけど、手伝いに行った方がいいかな」
「こっちは大丈夫です、次の作業に取り掛かって下さい」
「百々先輩、そこの部分押さえて貰えませんか? お願いします」
三人とも真剣に、そんなことしか喋らずどんどん作業を進めていた。でも入部した時点では、手芸ってのが共同作業だとは思ってなかったんだよね。
「何とか……、間に合いそうね。皆お疲れ様、今日はもう解散よ」
「文化祭の出し物、アタシらのクラスは何やる!?」
翌日、教室に飛び込んできた先生がいつも通り叫んだ。
「誰か意見を出せ!」
先生が言うと、夢前さんが元気良く手をあげた。
「何だ? 夢前! 言ってみろ!」
「メイド喫茶やりた~い!」
少女がそう言うと、周りの男子の目がキラキラした。男子はメイドやらないよな? だったら、別にいいんだけどさ……。
「賛成の奴! 手ぇ挙げろ!」
とっても元気よく、楽しそぉ~うに先生が叫んだ。どうしよう。
①賛成 ②反対
ーこのルートでも①でいいんじゃないですかねー
取り敢えず賛成ってなことで、俺は一応手を挙げておく。
「次は反対の奴、手ぇ挙げろ! いなかったら決まりな!」
反対して新しい意見を出すのがめんどくさいのか、反対で手をあげる人は一人もいなかった。
「やった~! ウミちゃん、決まりだよね!」
夢前さんを中心に、男子も女子も喜んでいるようすだった。
「ああ、決まりだ! じゃあ、役割を決めるぞ!」
先生は黒板に、色々な役割を書き殴った。
「やりたい役割の下に、名前を書いて来い!」
皆黒板のところに行き、自分の名前を書いている。どうしよう。
①俺も書きに ②空くのを待とう ③何でもいいよ
ー取り敢えずの②ですねー
酷く混雑したあの場所に行く勇気など俺にはなく、体育祭の時同様空くのを少し待ってから書きに行くことにする。




