曽
ってな感じで決定して、お菓子の国とか本当に作成開始しちゃうわけですよ。
そして呼び出されたので部活かと思い、主人公が学校へ行ったある日のことです。
でも主人公は気付かなかったわけなんですね。手芸部のところじゃなくて、百々先輩というところから直接メッセージが届いていたことに……。
「待ってたよ、今日はね……付き合って欲しいとこがあるの」
校門の前に百々先輩が立っていて、なぜだか恥ずかしそうに頬をほんのりピンク色に染めながら言ってきたのだ。どうしよう。
①抱き締める ②固まるまたは硬直 ③逃亡逃走全力ダッシュ
ーどうしてそんなに固まるのかは分かりませんが②ですかねー
よく分からなくて俺は、つい固まってしまっていた。
「今日、時間あるよね? 時間、わたしの為に使ってくれる? 嫌なら帰ってもいいけど」
えっ? どうゆうことなのだろう。硬直している俺、見つめる百々先輩。どうしよう。
①抱き締める ②頷く ③逃亡逃走全力ダッシュ
ーここも②になりますねー
全然全然意味が分からなかったが、取り敢えず頷いておいた。時間は十分にあるし、別に問題ないだろう。
「どこ行くの? 二人きりなのかな……」
”二人きり”それは、何だか照れくさいような響きだった。でもその言葉に照れている時点で、俺は相当の恋愛初心者だな。
「うん、そう。わたしが意地張ったから、それにキミを巻き込むことになっちゃうんだけど……」
何だか申し訳なさそうに、百々先輩はそう言って来るのだった。
「でもキミが優しい人で良かったわ。それじゃあ、タクシーでも捕まえて行こっ」
俺にとってタクシーなんて高級な乗り物乗れたもんじゃないのだが、平然と百々先輩は俺を乗り込ませて到着すると自然にお金を払う。カッコいい、さすがっす。
「ここは……? どうして」
百々先輩と俺がやって来たのは、カラオケと思しき場所なのであった。どうして、どうしてこんなところに……? 分かんないな。
「一応キミに説明するね。友達にわたしみたいな人はこうゆうとこに来たことないんだろってバカにされて、それでわたしだってお嬢様じゃなくってメッチャリア充だもんとか意地張って。そんでね、彼氏連れてカラオケに行くわとか言っちゃって。ホントゴメン、感謝してるよ」
ってことは、俺は百々先輩の彼氏役だってことなのか。役だって分かっていても、そりゃ嬉しいな。どうしよう。
①本気で演じる ②さり気な彼氏アピールファイト ③友達押し
ーこれも②で十分じゃないでしょうかねー
「いいえ、全然大丈夫ですよ。俺もどうせ暇ですし、カラオケ連れてって貰えて嬉しいっす」
するとカレカノなりきる為に、百々先輩は手を繋ごうとか提案してくる。どうしよう。
①OK ②賛成 ③大反対
ーOKと賛成でどんな違いが出るのか不明ですが②続きなので②にしておきますー
百々先輩のその提案には賛成ってなことで、俺と百々先輩は手を繋いで仲良く入店して行った。役を演じているだけとはいえ、手を繋いでいるだけとはいえ。どうしてだろう、こんなにドキドキしているのは。今まで女子と接することも出来なかった、非リア代表の俺だからなのか!? 自然に演じれるかな……。




