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選択肢  作者: ひなた
曽都和百々ルート
148/389

 俺は今日、高校二年生になった。


ではここで、game start です。





 ああ後輩楽しみだな。先輩とかって呼んで貰ったりして…。

 俺は新しい教室に入り、席に座った。隣では、三つ編み眼鏡の真面目そうな女子が本を読んでいた。知らない子だ、去年クラス違ったのかな。どうしよう。


①話し掛ける ②その子の本を見せて貰う ③気にせず、持って来たゲームを


ー②を選びますー


 読書している邪魔をしちゃ悪いと思ったが、何を読んでいるのか気になって覗き込んでみる。

「本、好きなんですか?」

 俺が聞こうと思ってたような質問を、女子が言ってきた。どうしよう。


①うん ②ううん


ー①ですー


「うん」

 本が好きなのは本当なので、俺は肯定の意味を示して首を縦に振った。

「ジャンルは、どんなのが好きなんですか?」

 すると女子は読んでいた本に栞を挟んでしまうと、目を輝かせて俺に問い掛けて来た。この子、相当本が好きなんだろうね。どうしよう。


①正直に答える ②嘘を答える ③答えない


ー嘘を答える意味が分かりません、普通に①にしますよー


「基本的に……、ファンタジー物かな」

 その後も隣の席の女子生徒と、本の話で盛り上がっていた。

「ヨッシャ! アタシが担任の撫川海なつかわうみだゼ!」

 先生が教室に入って来るやいなや、そう叫んだ。今年の担任は、生徒以上に元気だな……。

「一時間目! 仲良くしろ! ってことでじゃあな!」

 先生は、それだけ言って教室から出ていった。

「皆~!! 前向け!! あたしの歌を聞け~!!」

 するとすぐに、一人の女子が前に出て叫んだ。どうしよう。


①拍手 ②無視 ③文句


ーこれも①にしておきましょうかねー


 よく分からなかったのだが俺は、女子生徒にに拍手をしておいた。

「拍手ありがとう! あたしは花空祭でい」

 女子は歌う訳ではないらしく、ただ手を振って歩いていた。

「マツリちゃ~ん、カワイイよ~」

 別の一人の女子生徒(クリスとか言ったかな)がそう叫んで、物凄い勢いで拍手した。するとクラス中から拍手が巻き起こった、何があったんだろう。

「わっすげー! クラスが纏まってんな!」

 先生が戻って来ると、拍手しながら言った。

「もう二年だから、何と無くは知ってると思うが! 自己紹介だ!」

 今の時間は一時間目の終わり、くらいかな……?

「んじゃ、ネームナンバーで行こう! 一番から、ハイどうぞ!」

 先生が一番? の男子を前に連れて行った。自己紹介ね。どうしよう。


①全員ちゃんとメモしよう ②聞こう ③自分以外どうでもいいか


ーこれは②になりますー


 クラスメイトの名前くらいは知っておいた方がいいだろう、そう思って俺は自己紹介をしっかり聞いていた。まあ、覚えられたかどうかはともかく……ね。そして遂に、俺の番が来てしまう。どうしよう。


①頑張れ ②真面目を装え ③適当に


ーこれでは②を選んじゃいますー


「俺は〇〇と言います、宜しくお願いします」

 緊張しながらもピシッとそう言うと、俺は深くガチガチ頭を下げた。そして逃げるように、さっさと自分の席に戻って行った。

「ワタシは松尾クリスよ~。十二月二十四日のクリスマスイブ生まれなの~。ヨロシクね~」

 俺の少し後の少女がそう言ったとき、再びクラス中から拍手が巻き起こった。次の人、頑張って下さい……。俺の後には数人しかいない為、すぐに終わった。これで全員ね、何人か覚えた! あと、元クラスメイトとかは知ってるし。まあ何と無~く、半分くらいは覚えている筈だと思う。

 平仮名片仮名が終わり、次は漢字で行こうかと思っています。


 しっかり覚えていないので間違いはあるかと思いますが、その時は御免なさい。先に謝っておきます<(_ _)>

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