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「よしっ!」
二回戦を俺達がやろうとしていた時、なんと木葉ちゃんがそう言ったのであった。どうしよう。
①驚く ②駆け寄る ③逃げる
ー逃げる必要はないでしょう、普通に①ですよねー
どうしようとかそう言う以前に、予想外過ぎて俺は酷く驚愕してしまった。うん、普通にただ驚いた。
「あっ、御免なさい。いきなり声出しちゃって御免なさい、驚かせちゃって御免なさい」
しかしいつも通りの木葉ちゃんに戻り、ペコリペコリと謝り出してしまう。
「いいや、別に構わねぇ。驚きはしたけど、謝るこたあねぇさ」
楽しそうに祭は笑い、木葉ちゃんのところまで歩いて行った。どうしよう。
①俺も行く ②俺は行かない ③俺は逃亡
ー①ですー
祭も行っちゃったし普通に木葉ちゃんの「よしっ!」意味は気になるので、俺は祭に続いて木葉ちゃんのところまで行く。
「あの、御免なさい。描き終わったふぅ、みたいなよしっです。御免なさい」
ずっと描いてた絵が、やっと描き終わったってことなのかな? でも木葉ちゃん、そんなに絵が好きだったんだね。
「へえ、見せてくれよう」
祭が木葉ちゃんの絵を覗き込むようにすると、恥ずかしそうに木葉ちゃんはスケッチ帳を隠した。どうしよう。
①奪い取る(見たいから) ②奪い取る(破り捨てる) ③興味ない
ー①にしますかぁ~ー
木葉ちゃんの絵と言うのを見てみたいので、俺も奪ってやろうと必死になる。まあ、女の子を傷付けたりする訳にはいかないけどね。
「わ、分かりました。笑ったりしないんだったら、お見せしますよ御免なさい。でも期待はしないで下さいね? レベル低いので、御免なさい」
暫くすると木葉ちゃんは、ペコペコ謝りながらもスケッチ帳を俺達に渡してくれた。いつの間にか、隣には聖さんも経っている。どうしよう。
①褒め称えよう ②破り捨てる ③笑ってやる ④感想なし
ー①にしてあげて下さいよ、可哀想でしょうー
二枚の絵が描いてあった。一枚目は恐らく部屋に入った時の絵、二枚目は多分今の夜景だった。
「凄い上手、とても綺麗だね。こんな素敵な絵……、木葉ちゃんって凄いんだね! 絵が上手なんだ」
あんまり意外じゃなかったけど、物凄く上手だよ。どっかの有名な画家の絵だって言っても、別に疑問に思わないレベルだね。さっすが木葉ちゃん、それに集中力も物凄かったしさ。




