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「オッラァ! 集合時間じゃい! まだ来てねぇ奴、誰かいるか!?」
遂に集合時間になったらしく、先生が物凄い大声で叫んだ。すると数名の生徒達が、先生に何かを言いに行った。まだ揃っていない班の班長、とかだろうか。
「揃った班、先に乗ってて」
孝則先生の物と思われる声が、マイクによってボソッと響き渡った。どうしよう。
①従う ②従うかよバ~カ ③硬直
ー意味分かりません、①でいいですー
「ほらほら、早く行こうぜ。二年八組の席は、奥の方らしいな。んじゃあ、行こうぜ行こうぜい」
ルンルン小躍りのまま、祭は先生たちの方へ向かう。他の班も続々と歩きだし、俺は多少迷子になりそうだった。どうしよう。
①どうしようって言われても…… ②祭と手繋ぐしかないでしょ ③迷子でもいい
ーこれは②を選んで欲しいのでしょうー
迷子にならないように、そんな理由を付けて俺は祭の手を掴んだ。そして手を繋いでいたおかげで、俺達の班の指定席へと無事辿り着くことが出来た。
「でもよう、いきなり手ぇ掴まれたから驚いちまったぜい」
自然に祭は俺の隣に座り、照れくさそうに頭を掻きながらそう言う。「ラブラブで羨ましいですよ」そんな感じの視線を、聖さんが送っているような気がしたレベルだ。まあ多分聖さんは、そういう性格じゃなさそうだけどね。
「んで、いつ飛ぶんでい? あたし、楽しみで仕方ねぇ」
ニコニコニヤニヤ、祭は本当に楽しそうに笑っていた。そんな祭を見ていると、俺もどんどん笑顔になっていってしまう。
二人で暫く駄弁っていると、遂に何だかんだ言われて飛び立つことが出来た。
「カッケー、凄ぇよヤベェよ」
相変わらず祭は、テンションマックスのようだった。どうしよう。
①祭のテンションで俺も ②祭のテンションを冷ますようなことを ③ほっとく
ー③でいいんじゃないですかー
俺は祭をほっておくことにした。多分ずっとそのテンションに合わせてたら、体力が持たないと思うからな……。ゴメンよ祭、でもこれは仕方のないことなんだ。
「なあなあ、飛行機ん中で何か遊べねぇのかい」
楽しそうに可愛らしい笑顔で祭は言って来る。どうしよう。
①肯定 ②否定 ③ほっとく
ー一応②にしておきましょうかー
「いや、遊べるんじゃないかな。んじゃ祭は、何したい?」
これ以上ほっといたら可哀想、何より俺の祭パワーが不足してきちゃう。だからテンションに合わせてウィイ! はやらないけど、一緒に遊ぶくらいはしてないとね。
「えっと、しりとりとかか?」
おお! メチャ可愛いの来た、しりとりとか可愛すぐる。さすが祭、マジ神超絶美少女。どうしよう。
①賛成 ②反対 ③スルー
ー①に決まってるでしょうがー
祭が折角出してくれた意見なので、俺達はしりとりをしていることにする。




