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それから少しの時が流れ、学生一大イベントの準備が始まることとなった。
「お前ら! 修学旅行だぜぇ!!」
修学旅行に向けての授業で、始まった瞬間先生は叫び出した。
「まず、班を決めるぜ! 男女仲良く、決めやがれっ!」
どうやら班については、四~六人ずつってことくらいしか指定はないらしい。どうしよう。
俺は悩む前に、祭の席の前に行っていた。
「お前ぇ、勿論一緒に来てくれるだろう?」
嬉しそうにニヤニヤしながら、祭は俺の肩をポンと叩いた。どうしよう。
①はい ②勿論 ③当然
ー②にしましょう、どれでもいい気がしますけどー
「勿論」
俺と祭が一緒の班であることは確定として、他に少なくとも二人は必要だな。どうしよう。
①探す ②呼ぶ ③待つ
ーこれは③で十分でしょうー
待っていればいずれ誰か来るだろうと考え、俺は取り敢えず祭とお喋りを楽しんでいることにする。
「あたしが仲良い人って言ったら、このクラスじゃあお前ぇとクリスくらいのもんだがよう。どこをどう頑張ったって、クリスは今取り合いされているだろうよう」
祭の言う通り、クリスちゃんを中心に男子たちが議論を繰り広げていた。確かにクリスちゃんも可愛い子だとは思うけど、やっぱり祭が最高じゃないか? 少なくとも俺は、そう思うな……。
「お二人で仲良くされてるみたいなんですが、この班にコノが入って良かったりしますか? 御免なさい、ホントに御免なさい」
木葉ちゃんが俺達のところに来て、小さな声でそう言った。どうしよう。
①いいよ ②ダメに決まってんだろ
ーまあさすがに、①といきましょうかねー
「いいよ」
別に断る必要はないと思い、俺は木葉ちゃんを招き入れた。
「宜しく、頼むぜい」
「は、はい。宜しくお願いします、御免なさい」
祭と木葉ちゃんの二人に接点はあまりないらしく、その上二人とも喋るのが上手なほうではないと思うので、何だかギクシャクしていた。




