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「山登りだ!ほら行くぞ!」
近くに山なんて無くね?そう思ったが、目の前にあるしな…。
「ペア組んで登ってもらう!違う学年と組めよ!」
え?俺らのクラスだけで来たんだと思ってた。全学年いんじゃん。
「あの、先輩!良かったら俺と組んでくれませんか?」
短髪で元気そうな少年…あれ?女子の制服着てた…。少女?に話し掛けられた。どうしよう。
①OK ②却下 ③無視
ーここは②を選びましょうー
「すいません、無理っす」
俺が断ると、少女?は不機嫌そうな顔をして違う奴に話し掛けに行った。
「あっそうだ!お前ら、ジャージに着替えろ!制服の下に着てるんだろ!」
先生がどこかで叫んだ。だよな、制服で山登りはきついよな。俺は制服を脱いで手に持った。で、この制服はどこにやんの?
「制服は、バスの中置いとけ!めんどくさい!」
めんどくさいって言ったよ、この先生。俺はバスの自分が座っていた席に、制服をたたんで置いた。
「ミーと一緒にペア組みましょおぉ」
バスから降りると、女子に話し掛けられた。どうしよう。
①OK ②却下 ③無視
ーここは、③を選びましょうー
俺は無視した。
「あ~ら?無視ですかぁ?ミーは先輩ですよぉ?」
クスクスと笑っている。どうしよう。
①OK ②却下 ③無視
ーここは②を選びましょうー
「すみません。他の人とお願いします」
俺は断った。
「じゃあ君は、他に組む人いるんですかぁ?」
先輩?に聞かれた。どうしよう。
①いません ②います
ーここは①を選びましょうー
「いません」