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数年後。

『えー、彼氏?いるよいるよ』

『あ、まって嘘嘘。いないけどいるって感じ!』

『大学時代の友達、両想いなんだけど私って女優でしょ、だから俺じゃ釣り合わないとか言って。ほぼ同棲中なのに』

『こっちはずっと待ってるのにねー。あ、一途?そうでしょー。早くしないとイケメン俳優とかに盗られるかもしれないのにね』

『え?妄想?そんなんじゃないって。多分彼もこの配信見てるし…。あ、ほらメッセージきた!ね?めっちゃ通知音聞こえるでしょ!』

『はいはいこの話おしまい!…最後に1つだけ、ずっと待ってるから。だから、早めに迎えに来てくれると嬉しいな。じゃ切りますねー、みんなおやすみー』

この配信の切り抜きが瞬く間にSNSに広がった。

様々な声があった。でも、一番多かった声が『迎えに行ってあげろ』だった。

「はぁ」

これも計画通りで、まいの手のひらで踊らされてるだけかもしれない。

そう思いながらまいの部屋の前まで向かう。

44本のバラの花束。

まいのことだからすぐ花言葉とかも調べるだろう。

物理的にも気持ち的にも重いと思われるかもしれない。

それでもいい。

だって、まいは何も言わずずっと待ってくれた。だからこそ急にアクションをとられてびっくりしたけど。

きっとまいは俺の気持ちを受け入れてくれる。

俺にとってまいは、すべてが大切だと思えるようになったきっかけだから。

ガチャリとドアが開く。

既に泣きそうな表情のまいに、花束を差し出す。

自分の夢もまいの夢も抱きかかえられるようになれたと思うから。

その言葉を口にした。

最愛の人に向けて。


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