ダンジョン始動
朝日は昇らない。朝も夜もない。だってダンジョンだから。
3人仲良く目を覚ませば、3人仲良く伸びをする。
さて、ステータスは分かったけど、ダンジョンて結局何するんだ?
と思っていると、とりあえずダンジョンについてこの本を読め。と、ステラが2冊の本を取り出した。
☆★★☆
本を読み終えての感想は、まさに魔王だな。という一言に尽きた。
DPで魔物を買い、DPで罠を張り巡らせ、DPで階層を増やしていく。
とりあえず今のステラで出来ることはこの3つだけだが、階層で5Fまでに大きくなれば、ダンジョンの領土を増やせることが可能になるらしい。
しばらくの目標はDPを貯めて、5Fまで拡張すること。これに関しては、エスメラも同意意見だった。
問題なのは、罠を優先する派のエスメラと、魔物を優先する派の俺と、階層を増やす派のステラの意見の相違があって、最終的にステラが罠派へ引き抜かれたことで、罠優先でDPを使っていくことになった。
今このダンジョンは、コアのある部屋を中心として、4つのルートに分かれている。ひとつは俺たちの居住区。2つは何もない部屋。残る1つは地上へとつながる道だ。地上にはまだ穴を開通させていないのでこのダンジョンのことはバレていない。が、地上に開通していない場合俺たちが3日過ごすごとに1DP減ることになるらしい。時間の感覚がないので今が何日目かわからないが、DPが10,000の時点でまだ3日は過ぎていないことがわかる。
しかし、1日2日は過ぎていると思うので早急に地上とつなげる必要があるのは確かだ。
まず手始めに、1,000DPを使って、2階層にした。そしてダンジョンコアルームを2階にお引越しだ。
次に3,000DPを使って、1階の拡張して迷路(20分ごとに壁が勝手に動くという罠壁仕様)を作った。
2階と1階とを行き来しないとコアルームに続く2階への階段にはたどり着けないため、例えすべて正しい順路で進んだとしても半日はかかるだろう。ただ、邪神はともかく、もともとこの世界に住んでいた人たちは殺したくないので、邪神の眷属(加護)を得ていない生き物は、眠りについた時点で外へ強制送還する”感知式ワープの罠”を5,000DPで買った。
そして・・・500DPを使って、ダンジョンの入口を地上に作成した。
☆★★☆
では、さっそく。とエスメラとステラと俺の3人で地上に出てみた。目の前に広がる光景はというと、真っ暗闇。さて、これはいったいどういうことだろう。
「出る前から光が一切見えなかったので想像はしていました。とりあえず灯りだしますわね。」
そういってエスメラが取り出したのは、たいまつだった。いやまて、それをどこから出したんだ?
「このたいまつはステラの能力で作ったものよ?事前に創造で作っておいて回収でしまっておいたのよ。」
「どうして事前で作っておいたのかは置いておくとして、用意がいいなエスメラ」
「本で読んだとき、ダンジョンってだいたい洞窟の中に出来てることが多かったのよ。というか同じの読んでいたわよね?気づかなかったの?」
はい、まったく気づいておりませんでした!!
と、さておき。少しだが視界を確保できたことでこの空間がどういったところなのかが分かった。ここ、物置だ。広めの。ただ、エスメラが置いてあるものを見ながら少し考えているんだよな。何があるんだろう。
としばらく部屋中の物を見つめ続けていたエスメラの姿勢が戻り
「恐らくここ、私の実家だわ」
と衝撃の発言をした。
え、コリーノ男爵の屋敷と繋がっちゃったよ、うちのダンジョン!!
「とりあえず帰る?」
「何でそうなるのよ。私たちが死んでからどのくらい経っているのか気になるし、なによりお父様たちが生きていらっしゃれば力になってくれるかもしれないのよ?さぁ、行くわよ」
「ダニィ、エスメラ久々の実家帰りだからうれしいみただから、しばらく付き合ってあげるといいのだ。我はここから先には出られんようなのだ」
「まぁ、そういうことなら仕方ないよな。一応ご挨拶もしておかないと出しな」
「もうダニエルったら」
「もうそれは速攻でいちゃつくスキルなのだ」
そういってダンジョンに戻っていくステラを見送り、エスメラが出口と思われる扉へ手をかけた。
さて、お父様お母様にご挨拶といきますか!!
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