表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

第3話 裏切報復【スラングリプリザル】

尾賀嶋「ねぇ、河守?」

 河守「なんですか?姫様。」

尾賀嶋「なんでこんなことしてるのかしら?」

 河守「なんでって一つしかありませんよ。あの荒街とかいう男の素性を知るためです。」

尾賀嶋「考えすぎだと思うけど・・・。って、あれなに?なんであの子たちがあんなところにいるのよ。」

 河守「天宗と緋宗のことですか?大丈夫ですわ。彼女らも【レベル5】なのですから。一般の学生には気が付かれるはずはないのだから・・・。」


ちなみに説明しておこう。【レベル5】とは、正式名称:国家的超能力所持人物と呼ばれ一般人に危害を加えない能力者のことである。


 牙城「それで?荒街は昨日終わった後何してたんだ・・・?」

 荒街「なんもしてないな・・・。」

 煮蔵「暇人はいいよなぁ。俺なんて姉貴にこき使われすぎて死にかけておったわ。」

 荒街「誰が暇人だ。俺だって好きで暇人してるわけではないぞ。」

 牙城「なぁ。気づいてるか?」

 煮蔵「あぁ、体育館裏まで行こうか・・・。」


なにかというと・・・


 荒街「さてさて、そこにいる方々出てきてもらおうか?」

???「は、はい!」

???「すみません!」

 牙城「何の用だ?」

 煮蔵「まぁまぁ、お互い緊張ほどこうよ・・・。君たち名前は?」

???「・・・・。」

???「えっと・・・・。」

 荒街「あくまで黙るってわけか・・・。」

???「どうする?」

???「見つかっちゃった・・・。」

 牙城「年齢は?」

 煮蔵「もしかして、尾賀嶋奈津実との関係者か?」

???「・・・。」

???「・・・。」

 荒街「尾賀嶋奈津実のことは知っている・・・。【レベル7】の一人だよな・・・。」

???「お前は姫様と関係ある癖に・・・。」

???「もっともっと姫様に感謝したほうがいい・・・。」

 荒街「感謝はしてるさ。しかし、俺の目的は違うからな。」

尾賀嶋「嘘だろ幸屋?」


振り返ると尾賀嶋奈津実と尾賀嶋の屋敷に泊まった際に感じたオーラの持つ女が立っていた。


 河守「まったく、だから言ったでしょう。姫様。そして、天宗・緋宗こちらへ来なさい。」

 天宗「はーい。申し訳ありませんでした、失敗して・・・。」

 緋宗「頑張ったんですよでもばれちゃいました・・・。」

尾賀嶋「なぜ、私をだましたのだ?幸屋・・・。」

 荒街「すまない。確かにあなたにあったのは意図的だった。だましてるつもりはなかった。」

尾賀嶋「なんでだ、なんでだ。幸屋!!!」

 河守「どうしますか?姫様。ここで戦いますか?」

 天宗「こちらは四人。」

 緋宗「あちらは三人。」

尾賀嶋「いや、いい。今回のところは・・・。帰るわよ・・・。」

 河守「かしこまりました。」

 荒街「待ってくれ・・・。」

尾賀嶋「貴様の話は今聞きとうない。どうしてもというならまた我が家に来ることだな。もちろん無事で帰すというわけではないがな・・・。」


そういって彼女らは姿を消した・・・。


 牙城「いろいろと聞きたいことがあるが、今日はやめておこうではないか。」

 煮蔵「そうだね。まぁ、今日はここで解散という形でいいかな・・・。」


帰り道はあの寂しげな尾賀嶋奈津実の顔と台詞が頭から離れなかった。


 波崎「おいそこのお馬鹿さん。私の飲みに付き合え。」

 荒街「あぁ、はい・・・。」


 波崎「それで、対象の女のその表情を見たから、どうするか迷ったとかいうのか?」

 荒街「いえ、まぁ、それもあるんですけどなぜ尾賀嶋奈津実があんな顔をしたのかわからなくて。」

 波崎「そういうのも気が付けないのは本当に馬鹿だな。それでまさか、それを解決するまでは討伐をしないということなのか?」

 荒街「・・・。」

 波崎「そういうことなら今回の命令はやめてもらおうかと思う。そんな感情のまま次の被害者が出てしまうなら別の部隊を派遣して行こうかと思うからな。」


その波崎先生の言うことに対して何も言えないまま自宅に戻った・・・。

そっから1週間なにもせずにいた。

ポストを見に行った際、紫の封筒が入っていた。

尾賀嶋奈津実からの手紙だった。


【貴様がそのような男だとは思っていなかった。正直がっかりしている。貴様がその態度ならばこちらにも報復を行うこととする。2081/5/21の午後九時のニュースを見るとよい。】


そう書かれていた。ちょうどその時間である。

テレビをつけてニュースを見た。


生中継がされていた。そこには・・・。


報道員「こちらをご覧ください!ここにあるのは【レベル5】の男性が住むアパートなのですがなんと全員が見るも無残な姿で殺害されています!!!警察では【レベル7】の一人、尾賀嶋奈津実の仕業であると捜査しております。」


 荒街「なんだこれ?」


続きのニュースでは【レベル6】以上の能力者が招集され、尾賀嶋奈津実の捕獲、殺害命令をすると言っていた。招集は希望らしく【レベル6】の能力者の中には参加表明をしていない奴らもいる。

ほかの【レベル7】にも召集の声がかけられていたらしいが全員不参加だったという。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ