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29歳独身OL小夜子の語り部日記  作者: 酒井伴四郎氏にはなりたくない女:小夜子


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2021年6月23日(水)『ヒモとダメンズ女子は惹かれ合う』

 久しぶりに猫を見た。


 日記を書き始めた当初に見たあの猫だ。辱めを受ける切っ掛けをつくったあの三毛猫だ。その三毛猫は本日もあの時と変わらず背筋が良く、しゃなりしゃなりと優雅な足取りでブロック塀の上を歩いていた。


 猫を飼いたい。


 犬でもいい。


 でも散歩はやはり面倒ゆえに猫がいい。


 未婚女性がペットを飼うと婚期が遅くなると聞くが、どの程度の信憑性なのだろう。


 理由としてはペットを飼うことで母性が満足したり、男性よりもペットを優先することなどが挙げられる。


 わからなくはない。


 ただ、そういう女性は元から男性に対して興味がないのではとも思う。だって男性とデートするよりも絶対にペットと遊ぶ方が楽しい。


 うん、絶対に楽しい。


 何回でも言う。


 絶対に楽しい。


 おそらく私みたいなペットを飼いたい女性で金もあるタイプは、ダメンズという名のヒモを飼うのだと思う。金さえ渡しておけば、勝手に生活してくれて、自分のことをチヤホヤしてしくれる。コスパのいいホストみたいなものだ。ヒモも高収入は望めない代わりに楽で比較的自由な生活を送れる。需要と供給が嚙み合っているのだ。


 しかし、だ。


 需要と供給が嚙み合っているとはいえ、互いにどうやって見つけているのだろう。


 パパ活みたいな、養いたい女と養われたい男がマッチングするサイトがあるのだろうか。


 ないとするならばどうやって見つけているのだろう。


 いや、本当どうやって見つけているのだ。


 互いの嗅覚のみで見つけているのだろうか。


 もし、そうだとするならばダメンズ女子とヒモはハンターであり獣だ。


 狩りたいと求め、嗅覚で探し当てる。


 彼らは養いたい・養われたいという強固な赤い糸で結ばれた相思相愛のカップルだ。


 ただ、その強固な赤い糸、金の切れ目が縁の切れ目と呼ばれるように金が切れたらプッツンしそうで怖い。そう考えたところで、このコロナ不況の最中、夫婦でもない限り、無職になってしまった恋人を養ってでも交際を続けられるカップルなんてそうはいないのだろうなぁと思う。

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