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29歳独身OL小夜子の語り部日記  作者: 酒井伴四郎氏にはなりたくない女:小夜子
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2021年3月23日(火)『三日坊主を褒めてやりたい』

 三日目である。 


 早々に投げ出すと思っていた日記がすでに三日目に突入した。三日といえばかの有名な三日坊主様と肩を並べる日数だ。飽き性の私にとってはこれは晴天の霹靂である。勢いで買ったギターやダイエットグッズ、いつの間にか飲まなくなっていたサプリが部屋のあちらこちらに転がっている私が三日も続けられたのだ。


 この調子で三日を一週間、一週間を一ヶ月、一ヶ月を一年に変えていけば三日坊主どころかお釈迦様だって夢ではない。もっともブッダ様は苦行を六年も続けた末、苦行に意味はないと気づいたらしいから三日坊主の方が本質を見抜いているともいえる。つまり私は本質を見極める女なのである。


 そんな本質を見極める女が言う。



 やっぱりやはり、これは日記ではない。


 

 うーむ、日記とは難しい。


 毎日の何気ないこと、感じたことを書き記すものらしいのだが、私にはそれが向いていない。私にはお花可愛い、フラペチーノがおしゃれ、なんて女子らしい感受性が欠落している。


 ならば、やはり酒井伴四郎氏をリスペクトし、夕食の内容を記そう。

 唐揚げ、缶ビール。


 もちろん缶ビールはスーパァドゥライではなく、プレモル派。


 それはそれは悪魔的な組み合わせは怠惰の味がした。



 三日坊主というより生草坊主だな、私。

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