2021年4月10日(土)『亜美ちゃんの件は弟の彼女だからノーカン』
昔の友人が出てくる夢を見た。
友人といっても小学生以来話したことなど片手で数える程度の異性の友人だ。仲は……まあ悪くはなかった気がする。互いにそこまで興味なかっただけかもしれない。
夢の中では小学校で、なぜか中学、高校の時に仲が良かった子も一緒に席を囲って話していた。土曜日にランチしてケラケラ笑っていた薫子もそこにいた。
会話の内容は覚えていないが、その異性の友人とよく話していた気がする。
悪い夢ではない。決して悪い夢ではないのだが、朝起きてゲンナリした。
私はそこまで焦っているのかと。それも相手は小学生とは。いくら男っ気のない生活を送っていたとはいえ、これはひどい。
これは他の人には言えない。薫子には間違っても言えない。ゲラゲラされる。
この夢のせいでエヴァを見に行く気が失せた。エヴァは心が真っ直ぐの時にしか見に行ってはいけないと思っている。Qの時のようなことがあったら私は立ち直れなくなりそうだ。
そう思って、スーパーへ向かうがてら街中を散策していたら、男性に声を掛けられた。私のものではない名前で呼ばれたため、最初は気付かなかった。わざわざ私の目の前まで回り込んで声を掛けられてようやく自分に対してのものだと気付いた。
この相手が夢に見た男の子が成長した姿だったならば、「運命だ!」なんて柄にもなく舞い上がったりもしただろう。けど現実は私の二回りは上の年齢の見た目で、どうしたってその男の子の成長度合いから超過していた。
話を聞くと、どうやら本当に人違いで声を掛けたようだ。十数年会っていない娘に似ていたから声を掛けたとのこと。お世辞で再会できることを祈って別れ、私はスーパーに寄ってから帰路に就いた。
夜、昨日買った漫画を読む休憩にネットサーフィンをしていると人違いをしてきた男性と私と雰囲気が似た女性の画像がアップされていた。二十年前振りに生き別れた親子の再会という題名だった。二人とも笑顔で、何故かその脇には夢で見た男子の面影がある青年も映っていた。どうやら親子と兄妹の関係だったみたいだ。ちょっとの掛け違いで親子が再会できたとみるべきなのだろうが、もう少し粘れば私とあの男子が再会できたかもしれないとみてしまい敗北感を否めない。
珍しくまっとうな日記を書いたと思う。
けど、書いていて、あることをつくづく実感し、虚しくなった。
私の人生には事件が起きない。




