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29歳独身OL小夜子の語り部日記  作者: 酒井伴四郎氏にはなりたくない女:小夜子
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2021年3月31日(水)『ゲーム機って少し見ないうちに成長してる』

 齢二十九にしてモンハンデビューするまで話を今日はする。




 本日の定時後、大型電気量販店に赴き、スイッチとモンハンを購入した。店員もモンハンプレイヤーだったのか「せっかくなら良いコントローラーで始めた方がいいですよー」と言われるがままプロコントローラーも購入した。わざわざ別売りにしているということは良い性能をしているのだろう。なによりプロということは、今流行のEスポーツのプロモデルということだ。よくあるプロプレイヤーの名前を関した〇〇モデルみたいなものなのだろう。


 帰宅してシャワーを浴び、夕食を食べて、スイッチを箱から取り出した。その小ささに驚いた。昔のごっついザ・ゲーム機の印象が抜けてない私にとっては衝撃だった。散切り頭を叩いてみれば、ではないがテレビに繋ぐ線が赤白黄色の三本コネクタではなくケーブルになっていたのを見て、文明開化の音がやまびこのように遅れて聞こえてきた。


 いつのまにか時代に取り残される側になっていたことに落ち込みつつ、ゲーム機の配線を終えた。酒が入っていないからかスムーズに終わった。


 スイッチにゲームソフトを入れて電源を入れる。


 これでモンハンが始まる……かと思いきや質問が飛んできた。本体設定なるものが必要らしい。パソコンみたいだった。


 それを乗り越え、「今度こそ!」と思ったらモンハンのインストールが始まった。今のゲームはほぼパソコンと同じであった。今の若い子がこれを聞いたら「何言ってんのオバサン」と笑われそうだ。昔のピコピコはホーム画面なんてなかったんだぞ。


 様々な障害を乗り越え、モンハンを起動することに成功した。


 タイトル画面でいきなり美人さんが出てきて、「これ間違って買ってないよね?」と購入したパッケージ確認してしまった。


 その後、どうぶつの森と同じように操作するキャラクターの見た目を整え、ペットのニャンコとワンコの見た目も整えた。ペットの名前もニャンコとワンコだ。


 そこまでしたところで日付が変わる時刻になってしまった。どうせなら理想のハンサムな男を作ろうとして試行錯誤を繰り返した結果がこれだ。モンスターよりも沢山のハンサムをハントする方が楽しそうな気がしてならない。しかし、ガタイのいい男は嫌いではないが、もう少し線は細い方が好みなので、少し残念なところである。


 ところでイケメンとハンサムの境目はどこらへんだろうか。皆なんとなくイケメンとハンサムの区別はついているが、その境目というと難しい。老化すれば変わるというのが一般論だが、年をとってもイケメンを保っている人もいれば、若くしてハンサムと言われる方もいる。しかし後者を決して老け顔とは言ってはならない。大人っぽく見られすぎて半年間家出しても補導されなかった私にも言葉の矛先が向かうからだ。


 そんなわけでハンサムを作り上げたので、今日はここでゲームを切り上げたいと思う。

 


 モンスターハンターというゲームを起動できたのでモンハンデビューはできた。


 狩猟解禁は明日に持ち越しだ。

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