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僕の日常  作者: ネオン
4/8

始 2

少し歩いて周りの建物とあまり変わらない建物の前で止まった。

そこにはるの姿はなく代わりに蒼い目の紫色の首輪をつけた黒猫を千影が抱えていた。

「はるは楽でいいな~抱えて歩くの面倒くさいんだけど」

黒猫姿のはるは千影を無視してくつろいでいた。

千影はそのままくろと目の前の建物に入っていった。

そして少し進んでひとつの部屋に入った。

中には見た目は人間のようなものから見た目から人間では無さそうなものがいた。


すぐに千影達に気づいたが、特に気にもしなかった。

その部屋の奥へ行くと階段があり、その階段を降りて、突き当たりにある部屋に入っていった。

そこには黒髪の美しい女性が座っていた。

「早かったわね、千影と遙。あと竜も居たわね。早速だけど頼みがあるんだけどいいかしら?」

竜と呼ばれたくろは不機嫌そうに、

「おい悪魔、要件を早く言え。さっさと帰りたい」

と、言った。

「くろ落ち着いてよ。ユリアのことが嫌いなのは知ってるからね。すぐ要件聞くから。」

くろはわかったから早く終わらせろ、と言った。

この2人はなぜか気が合わないらしい。

「ユリ、要件はなに?」

「簡潔に言うわね。3人で人間界に行って遙以外の2人で青龍高校にいってほしいの。情報屋によるとやつらがそこを狙っているらしいのよ。」

「わかったよ。じゃあ目的と条件を教えて?」

「今年、その高校にあの火、水、光の者の跡取りが入学したの。そしてそれを知ったマリーども堕天使を復活させようとしている奴らが堕天使を復活させるのに邪魔なその3人を消そうとしているの。そしてその3人の持っている指輪を取ってその指輪の力で完全復活させようとしているらしいの。その3人は跡取りだけど所詮人間で大人数の魔物やある程度強い魔物には勝てない、だから跡取りたちが殺されないように襲ってくる魔物どもを消してほしいの。条件は2つ、1つめはむやみに人を殺さないこと、2つめは学校を壊さないこと。わかった?質問ある?あと、あっちでの生活は情報屋に任せといたわ。」

最後の言葉を聞いた千影は心底嫌そうな顔を一瞬した。

「なぜあいつ・・・。ところでなんで学校を壊しちゃいけないの?」

「それは色々と面倒だからよ。もう少ししたら教えるわ。質問はそれだけ?じゃあ入学手続き2人分『黒崎千影』と『黒河龍』でしてあるからあと2週間したら行ってね。色々と準備あるでしょうから特に千影はね。あと、いつまでその話し方でいるの?やめてちょうだい。」

千影は拒否権ねぇじゃん、と思いこれからのことを考えると頭がいたくなった。

「ついこの喋り方だった。」

面倒なことをやらされる予感がしたからちょっとした嫌がらせだ。

「あのしゃべり方嫌いだもんな。あの女と似てるもんな。まぁ、とりあえずやるか、めんどくせぇな。じゃあな」

くろの早く帰らせろという無言の訴えもあり、期待してるわね、というユリアのことばを背に三人はその部屋を後にした。

読んでくださり有り難うございました。

感想などをいただけたら幸いです。


ツイッター:ネオン@小説家になろう

      neon_shosetsu

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