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僕の日常  作者: ネオン
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プロローグ

魔法というものを皆が使う時代。

人間が住む人間界と人ではない者が住む魔界がある。


遡ること数百年、ある4人の魔法使いがいた。その4人は他の魔法使いよりも実力があった。しかも、ただ実力があるだけでは無く頭も良かった。そのため、この4人が人々をまとめ、導いていた。人々はそんな4人をとても尊敬し崇めていた。人々にとって頼れる存在、いわば神のような存在であった。

その4人のもと平和な日常が続いていた。そして、この日常が続くことを疑うものはいなかった。


しかし、ある時いつまでも続くものなどは存在しないと人々は思い知ることとなった。

魔物の襲来によって。

すぐに4人は戦うことができない人々を避難させ、その中で守ることに向いた魔法を使える者たちには避難している人々を守らせた。

そして、4人は戦いに向いた人々を率いて魔物の討伐へ向かった。

人々を魔物から守るために。

しかし、倒しても倒しても次々と出てくる魔物たちに人々は疲弊していった。

その時、4人は突然他とは比べ物にはならないような強大な魔力を感じた。

その方向へ4人は向かっていった。

強大な魔力を放っている場所には2体の魔物がいた。

さらに、巨大な穴〈ゲート〉が空いていた。

人間界はは魔界とつながってしまったのだ、と4人は悟った。

4人は思い出した、魔界という場所があることを。

昔読んだ古くから伝わる書物に書いてあったのだ。

そして、同時に4人はこの状況を打破出来るかもしれない可能性も思い出した。

すぐに4人は書物に書いてあった神社へと向かった。

そこで4人は神に祈った、祈ることしか出来なかった。

書物には、この神社で祈りを捧げれば奇跡が起こるとしか書いていなかったからだ。

ただ、4人にはそれ以外には出来ることができなかったのだ。

たとえ、周りと比べ物にはならないような力を持っていたとしても、魔物と比べれば大したことはない。


祈りを捧げていると、急に光った。その光が止むと、そこに女神が現れた。

4人は女神に全てを話し、助けて欲しいと懇願した。

そこで女神は4人にそれぞれ力を授け、その証として指輪を与えた。

1人には火の力を、1人には水の力を、1人には光の力を、1人には闇の力を授け、そして、それぞれ、赤、青、黄、紫の宝石のついた指輪を与えた。

そして、女神は言った、この力はお前たちの血を継ぐ者に受け継がれていき、絶えることはない呪いのようなものだ、と。そして、指輪は4つで1つよ、と言って消えてしまった。


4人はすぐに全ての原因であるゲートへと向かった。

与えられた力を使い、指輪を剣に変えて今までとは比べ物にはならないほどスムーズに魔物を倒していった。

ゲートの近くにいる2体に近づくにつれて、その2体の正体がわかった。

吸血鬼と堕天使だ。

どうやら、ゲートの近くで、吸血鬼と堕天使は戦っているようだった。

2人の魔法は桁違いで2人の放つ魔法は他の魔物を消し飛ばしていた。

たとえ、女神に力を与えられた4人であっても完全に消滅させるのは不可能だった。

そこで4人はこの2体を弱らせたところで封印することにした。

女神の言葉を思い出し、試しに4つの剣を合わせてみると1つの剣へと変化した。

その剣は前の剣とは比べ物にならない大きな力がある事を4人は感じた。

4人の中で最も剣術の上手な火の力を与えられた者がその剣を使って魔物を弱らせ、他の3人が封印をすることにした。

堕天使は弱らせて封印することができた。

そして、次は吸血鬼を封印しようとした。

弱らせる事ができ、あと少しというところで、突然大きな爆発が起こった。不意打ちだったため4人は吹き飛ばされてしまった。

凄い煙で周りが見えなかった、すぐに魔法で煙を晴らそうとした。

しかし、煙が晴れた時には吸血鬼は逃げられてしまっていて、ただそこにはゲートがあるだけだった。


4人はすぐに切り替えて人々の元へ戻っていった。

魔物は全て倒されていた。

しかし、町は焼け野原で、魔物と戦っていた人はほとんど全て死に、人々を守っていた人たちは魔力の多量行使により倒れていた。

光の力を与えられた者はすぐ、皆に回復魔法をかけた。


この事で人々の心には魔物に対する恐れが残った。

人々にゲートのことを知られないようにゲートを塞ごうとしたができなかった。

そこでゲートの存在を人々から隠した。

しかし、流石に4人だけでは隠し通す事ができないので、数名、協力者を作り、限られた人で守ることにした。

また、人々は自分の力の無さを実感し、力をつけたいと思うようになり、4人のもとで訓練するようになった。

その後、技術の進歩と人々に力がついたため、協力者を増やし、魔界の方にも人を派遣して厳重に警戒することにした。

これで全て収まったかのように見えた。


しかし、吸血鬼に逃げられたときのことを不信に思った光の力を与えられた者は水の力を与えられた者と極秘に爆発の時のことを調べた。

すると闇の力を与えられた者がその爆破を起こした事がわかった。

吸血鬼に協力していたという事だ。

このことは火の者にも伝えられた。

3人は闇の者を魔界へ追放することとした。

魔界へ追放されたあとの闇の者の消息は不明だ。

また、火、水、光の者たちは闇の者に関する全ての記録を抹消し、人々の記憶からも魔法を使い消していった。



現在でも火・水・光の者の子孫は指輪を受け継ぎ、大きな力を持っている。

それぞれ、炎、水野、光坂と呼ばれている。

また、魔界に今でも兵士が派遣されている。

昔よりもさらに技術が進歩して、魔法を使った武器の力は増した。

ある程度の魔物になら勝てるほどになった。

その結果、兵士達は魔界に住む者を見下してやりたい放題だ。

それを黙認している人間に対する反感が魔界に住むものたち中で強くなっている。


そして、現在、魔界では2つの勢力が対立している。

片方は封印された堕天使を復活させようとしている、もう片方はそれを阻止しようとしている。

この対立はまた人間界に対して影響を与え、昔のような悲劇をおこすかもしれない。


なお、闇の者および吸血鬼の消息は未だ不明である。

読んでいただき有り難うございます


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