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水芭蕉の地へ  作者: オザミツ
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水芭蕉の地へ② - 残雪と -



水芭蕉の地へ② - 残雪と -



東京のあるターミナルから

深夜バスで向かう、

搭乗し初めはとても抵抗感があったものの、それにも慣れ発車時間

バスも動き出しターミナルを後にする


他の人たちは、女性が大半を占めていて暫くワイワイガヤガヤと騒いでいるが、40分ほどが過ぎて静まる、

それは大通りから国道、山沿いの曲がりくねった県道に差し掛かるあたりだった。


乗り心地が良かったのか、飲酒してか、疲労でかわからないが、やっとマイペースに近い環境になって来た、こちらも少し寝るとしよう…

道路状況が悪い段差などでたまに起こされるが、寝たもん勝ち。

その段差も揺りかご並に思えて来たら睡眠タイムに成る


"えーこの度はーご利用、ご乗車頂き誠にありがとうございます、もう五分程でトイレ休憩で停車します、発車は10分後になります"


突然のアナウンスで起こされる、

どれくらい寝たのかな?


聞いたところ、丁度半分を来たところらしいので休憩停車するとのこと、


そう言えばこういう時の女性は逞しい、大方女子トイレがいっぱいで並ばないといけない状況下、年配の女性とか関係なく男子トイレの大を平気で行き来する、あんたがたは平気だろうけど、こちらが恥ずかしいわな。


停車時間いっぱいになり、搭乗員確認点呼、無事に再出発する…

あと半分、寝れるだけ寝るとしよう。


寝るように目を瞑るが、ここでまた邪魔が入る。


異性同性、個人差云々あるが熟睡しだして誰かがイビキや歯ぎしりをし出す

ビジネスホテルで隣人のと同じ状況を体験したことはあるが気にすれば気にするほど寝られなく成る。


ここは無心を目指して、工事現場の近くに居ると自己暗示する…


日付もとっくに変わり、

乗車してから4時間経過した

目を覚ますと辺りの景色は薄青い

日の出前の風景、相変わらず山道を進んでいる、食べる物は控えていたので悪酔いしても平気な感覚、でも案の定の寝不足気味だ。


"えー長い時間皆様お疲れ様でした、

もうすぐ到着です、お荷物お忘れ物無いようにお願い致します。"


待ちに待った到着のアナウンス、

神の声にも聞こえる

日の出と当時くらいに到着したようで

辺りは朝日で眩しい光景で到着を出向いてくれた。


着いたー!


森林の中にある駐車場とロータリーが一緒になった場所

さぁ、これから目的地まで歩くよー


林に囲まれた駐車場、日陰にはまだ雪が残る

まだまだ春には遠い光景だった


歩ける幅の林道を抜け、木製の階段を進むも雪がだいぶ残って居る。


ガツガツと音を立てながら、トレッキングシューズのソールに雪が着いて重くなるのを感じながら歩く、

降雪と雪解けが同時進行して居る時、

小高い丘の法面を囲む様にして小川の雪解け水が勢いよく流れて居る、その中にちょこんと水芭蕉が顔を出す


水芭蕉、

本物を目の当たりにしたのは初めてだった、真っ白で可愛いヤツ。


季節の境目


今までの季節と、これからの季節のバトンを渡して居る様な景色を暫く眺めてみる、溶け出した雪がカキ氷に思えてきた


そいえば、お腹も空いてきたなー




( つづく )


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