白
白はなんとなく好きです。青の次に、ですかね。
しかし好きな理由を聞かれると、困ります。本当に、なんとなく好きなのですよ。強いて理由を述べるなら、清潔感があり、上品なイメージがあるから、ですかね。
まっさらな色からイメージできる単語は山のようにあります。白とつく単語もこれまた大海原のごとくあるわけで、まとめるのが大変です。赤色は「こういう色です」と一行で言えますが、今回はそうもいきません。
一般人が認識するレベルでは雪の印象が強いのでしょうか。白を形容する場合は、雪がよく用いられます。
個人的には『シンプル』がしっくりきますね。真っ白な時計を思い浮かべてください。白くて装飾のついていない小物は、シンプルに見えませんかね。ブログのテンプレートもシンプルなものは基本的に、白い背景が多いです。ほかの色だとたとえ無地であっても、その色の主張が強くて、シンプルとはいいづらいです。特に赤・橙・紫あたりはそうですね。
色を見て「シンプルだなー」と感じるのは、ホワイトの特権だと感じました。
グレー・ブラックもいい線はいっているけれど、ひとまず保留とします。
さて、白は無彩色です。なんでも合うタイプです。ベースカラーを白としたときは、メインカラーを引き立てる役割があります。合わせる色によって雰囲気が変わるのではないでしょうか。同じように、白と聞いて連想するものによって、イメージも異なりますよね。
ひとまず、ずらっと白いものを並べます。
『衣装・人』
ブラウス、シャツ、白衣、白装束、花嫁衣装、白髪、歯、白肌、白粉、アルビノ、天使、翼、羽
『建物・乗り物』
病院、学校、救急車、障子、白亜の壁、大理石
『食べ物』
砂糖、塩、ミルク、雪見だいふく、白玉、ホイップクリーム、バニラアイス、カルピス、卵白
『自然・天気』
雪、冬、霧、雲、白色光、白夜、夜明け
『動植物』
白バラ、百合、白詰草、かすみ草・すずらん、マーガレット、ホワイトタイガー、白鳥、神の使い
『その他』
紙、綿、修正液、チョーク、漂白剤、白魔術
総合すると、どうなんだ、これは。
かぶったイメージを抜き出すと……。
まず、『ブラウス』『シャツ』『白衣』『病院』『漂白剤』は同じイメージですかね。清らかで清潔感があります。白い歯や白い肌も爽やかかつ透明感のある雰囲気で、たいへんよろしい。白いワンピースは夏に着ると映えますね。清楚なイメージで、好感度が高いです。
反対に修正液、霧、雲は、濁ったイメージです。霧・雲はどちらかというとぼんやりした感じですかね。ここにカルピス・ミルクも入れましょう。
雪の冷たさとふわふわとした印象が合わさっています。冬や、白亜の壁・大理石も似たような感じですが、後半は固いイメージですね。
食べ物関連の文字列を見ると、甘い匂いがただよってきます。主に砂糖のせいでしょう。白に暖色・ピンクを合わせるとかわいらしく見えるのは、お菓子を連想するからですかね。ミルクのことを考えると、まろやかな雰囲気もあるのでしょうか。白いマニキュアやメイクはミルクのようで、なかなか好きです。
天使・翼・羽・白魔法は神聖なイメージですね。神秘的ともいう。作中に登場するとファンタジーだなーという印象が強いです。白い動物はよく神様の使いと言われますね。
白い植物はいろいろとありますが、かすみ草を擬人化して思い浮かべると分かりやすいのではないでしょうか。たとえば、清楚だけど地味・控えめな人とか。
仏花を連想しそうですけど、結婚式のブーケに使われることも多いため、ポジティブな象徴ではあります。夢占いでは成就・純粋・ピュア・優雅などをあらわします。
個人としては、プラトニック・純愛・純潔などが思い浮かびます。実際に白い花は左のような花言葉を持つ場合が多いですからね。
あとは白装束は死のイメージです。真っ白になって燃えつける感じもここですかね。
白と聞くと真っ先に白紙を思い浮かべます。だから、空虚な印象も強かったりします。
対となる色は黒か赤です。
前者は分かりやすいですよね。主人公が黒髪で光属性なら、準主人公もしくはライバルは銀髪でダークヒーロー。こんな印象があります。とあるの上条当麻と一方通行はこれに近い雰囲気です。ヒーローとダークヒーローの色味は逆ですが。
それから、人狼もしくはダンガンロンパシリーズを経験した方なら分かりやすいと思いますが、シロとクロです。後者が無罪・前者が有罪。もしくは殺されたほうと殺した側。人狼だと白が「この人は村人です(狂人をふくむ)」黒が「この人人狼です」を意味します。
白が全てを反射して感じる色なのに対し、黒は全てを混ぜて作られる色。ここも対になっていますね。
自然界で白色光といえば真昼の太陽です。黒が闇だとすれば白は光。明るいイメージも強いのですかね。
白と赤は紅白で対になりますね。
赤ワイン×白ワイン、赤血球と白血球など、意外とペアになっているものは多いですね。
白が雪のイメージで冷たいのに対して、赤は火の象徴で熱かったり。ほかにも緋色からもってきたものですが、無罪・潔白と罪悪。ピュア・清純と淫らなど。
こんな感じでしょうか。
上の例を持ってくる過程で、白の象徴のついても表を作っていたのに気づいたため、まとめとして、張り付けますね。
【透明】
清らか:清純・純愛・澄んだ・邪念がない。
無欲:目標がない・堅実・奉仕・誠実・悟り・穏やか。
【冷淡】
無関心:どっちでもいい・怠惰・虚無感・現実逃避。
無感情:ロボット・抑揚がない・起伏がない・協調性がない・機械的。
【清潔】
衛生的:こぎれい・さっぱり・清浄・除菌・磨かれた。
浄化:クリーニング・やり直し・リセット。
正義:忠実・親切・筋を通す・徳のある・正当・正論。
品行方正:堅物・礼儀正しい・誠心誠意・融通が利かない。
【ピュア】
混ざり気がない:蒸留水・まっさら・正真正銘・真実・純血・由緒正しい。
汚れのない:神聖・神の使い・禁欲的
クリスタル:クリア・明晰・神秘・聖なる
雪:冬・ふわふわした・雪国
【儚げ】
中性的:草食系・優男
淡い:控えめ・おとなしい・奥ゆかしい・目立たない
ひ弱:意志薄弱・しなやか
主体性がない:漂う・逆らわない
希薄:あっさりした・ぼんやりした・流される
だいたい合っているので、これでいいかと思いつつ、おまけとして白バラの象徴を張っておきます。正しくはそこから連想したものですが。
【清楚】
聖女:慈愛・優しい・聖人
お嬢様:大和撫子・育ちのよい・マドンナ
古風:堅苦しい・律儀・生真面目
華奢:もろい・非力・女性的・頼りない・繊細
出しゃばらない:引き立て役・補佐
【純潔】
高潔:正しい・賢者・正義・聡明
清廉潔白:正直者・聖人君子・無実・善良・
【純愛】
偽りのない:すっぴん・素直・ナチュラル
命をかける:自己犠牲・献身・
博愛:利他的・弱者救済・ボランティア・別け隔てなく・寄付
【気品】
エレガント:柔軟・平穏・柔和・丸みのある
華麗:ゴージャス・色彩豊か
理知的:常識的・利口・クール・冷静・一歩引いた
趣味がいい:才色兼備・都会的・垢抜けた・華がある・様になる
修正液や霧・雲などの濁った・ぼんやりした印象が彼方へと吹き飛びましたが、まあそれは色名か形容次第ですかね。白濁したと言うこともあるでしょうし。
白は透明に近いものがあるため、クリアなイメージのほうが強いのではないでしょうか。
心理効果はものを軽く錯覚させたり、ですかね。冷たい印象が強いですが、暖色を混ぜればマイルドになります。一日の始まりということで新しさもイメージできますかね。