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群青色

 群青(ぐんじょう)色は晴れた空や海を形容する色です。小説の地の文や歌の歌詞・タイトルによく登場します。一般の方でも目にすることの多い色名ではないでしょうか。


 色合いは私の目には(和名の)青と紺の中間に見えます。原色やWEBカラーのブルーに比べると、薄いです。それでも、なかなかに濃い色ですね。昼間の空に使うには、違和感があります。画像検索をしても、夜明けや夜に近い時間帯の写真が多く見られました。


 本当に(昼間の)群青色の空は存在するのだろうか。調べたところ、昔はあったらしいです。


 それはともかくとして、私は群青色と聞くと、「いなくなれ、群青」が思い浮かびます。階段島シリーズの一巻目のタイトルですね。読んだ感想はなかなかに切なかったです。特に、タイトルが回収される場面が。


 そのタイトルが回収されるシーンはネタバレになるため、くわしくは言いませんが、ある星の浮かぶ夜空の形容に出てきます。したがって、群青色は夜の時間帯の描写に用いるのがよいのではないでしょうか。


 いいえ、これには語弊がありますかね。夕日が昇る時間帯以外は、どこにでも使ってもよいと考えたほうがよいでしょう。このかすかに紫がかった青色が「晴れて澄み切った空」の色を指しているのだけが事実です。誰も、昼間限定・夜限定とは言っていません。好みに応じて使い分けるのがベストです。たとえ現実ではありえなかったとしても、場面に応じては利用も可能でしょう。私は異世界もので、「紫色」を昼間の(夕方ではない)空の描写に用いている小説を見たことがあります。


 さてと、ここからが本題です。


 群青色の原料はラピスラズリです。名前を聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。そうです、宝石の名前です。誕生石は一二月か九月でしたっけ。ウィキペディアでも両方と書かれていました。語源は要約すると「群青(の空の色)の石」です。


 古代から顔料として用いられています。バビロン(バビロニア)のイシュタル門が有名ですね。(某ソーシャルゲームもしくは、歴史にくわしい方なら知っているかもしれませんが)


 見た目は青に金色の粒子が散りばめられた感じでしょうか。素の青が空で、金色の部分を星と見立てて、『天を象徴する石』と呼ばれます。無色のほうがきれいだなーと思いつつも、丸くカットされたバージョンは惑星のようで、個性的ですね。サファイアと比べると不透明で、より普通の石に近い雰囲気です。アクセサリーに用いると控えめな印象ですが、パワーストーンとしては最強とのこと。『聖なる石』とされています。


 効果は『邪気・邪念を払う』『危険から守る』『進むべき道を示す』『試練を与える』『幸運の象徴』などです。


 ラピスラズリはあちらこちらで貴い石とされています。理由に関して、知りたくありませんか。私も具体的かつ正確な話をできるわけではありませんが、心当たりが一つあります。それは、石が『天』を象徴しているということです。


 くわしく話しますと、天という字は空のほかに次のような意味を持ちます。


『無限』『神格』『君主』『天界』『絶対的存在』『宇宙』『人知の及ばない』


 お分かりいただけただろうか。


 要するに天とは神をも指します。そりゃあ、貴いと言われますよね。


 また、現代こそラピスラズリは安価で取り引きされているものの、昔は入手が困難だったようです。色でいう赤と同じく、貴族くらいしか身につけられない宝石でした。よって、『高級』というイメージに間違いはありません。


 ラピスラズリといえば星空なのですが、よりくわしく掘り下げましょう。


 と、言いたいところですが、自作小説の設定の構築に利用した情報を持ってくると文字数が多くなる上に、見づらくなります。簡易的なもので勘弁してください。


 以下、まとめです。


 おまけとして、星空の象徴する意味も投下します。


 第一に星空から派生して……


 ラピスラズリ:聖なる。天(君主・神)。守護。聡明。富。試練をもたらす。

 希望:ヒーロー。願いごと。夜明け。期待ができる。救いの手。成功者。将来性のある。霧が晴れる。

 幻想的:幻。魔法。ワンダーランド。美しい。絶景。非日常。ファンタジー。運命。

 手の届かない:高価。高貴。遥か。遠い。手に入らない。雲の上。

 明るい:目立つ。人見知りをしない。人目を引く。影がない。冴え渡る。輝きを失わない。


 ここに群青色の象徴を追加します。


 群青:晴れた。貴重。権力。爽やか。至上。真っ青。高級。澄み切った。


 夏も追加できそうですね。

 上の星空の象徴も合わせて、少しはイメージがふくらんだでしょうか。


 群青色はポジティブなイメージのほうが強いです。特に澄みきった空は、メタファーだと澄み切った心を意味します。頭の中に垂れ込めていた霧が晴れたような清々しい気分というと、分かりやすいでしょうか。


 余談ですが、ラピスラズリを用いた色に、ウルトラマリンがあります。群青と同色です。こちらは海の形容に用いるのがよいかもしれません。色名の意味は「海を越えて来た青」です。原料である青い石が海を渡って運ばれてきたのが由来ですね。


 ラピスラズリの和名は瑠璃です。いつか、瑠璃色単独で記事を投稿する予定です。よろしくおねがいします。

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