ピーチ色
ピーチ色です。桃の実の色ですね。断じて、皮の色ではありません。桃色というメジャーな色も、皮の色ではなくて花の色を表しています。一見すると桃そのものを連想するし、文章で登場すると皮の色だなーと思ってしまいます。マイナーだと思われるけれど、桃花色のほうが伝わりそうだと感じています。まあ、こうして見ると皮の色ってひどくまずそうですね。果物は皮ごと食べられないこともありませんが。
似たような感じで、ピーチも桃の皮を連想する可能性はありますね。ただ、ピーチという音を考えると実のイメージのほうが強いかもしれません。また、パ行は明るい音です。破裂音のようであるところから、ポップで軽くて楽しげといったところでしょうか。商品名にパ行を入れると売れるという情報もあったりなかったり。た行はどうだろう。安定感があるとか、たくましいという意味を持つとか、書かれていましたが。
色の話に戻ります。
ピーチというと、まずは味や香りを思い浮かべますよね。シロップのような甘さを。果物の中でもトップクラスで甘味が強いと感じます。もしくは、蜜の量が多いとか? 正直、食べるときに面倒なのですよね。りんごやナシなどと違って、まるかじりすることはおすすめしません。水分量が多いのなんの。本当に。自動的にみずみずしさも連想されるでしょうが、青りんごのような爽やかさはありません。どちらかというとねっとりとしたイメージで、洪水に近い感覚でしょうか。ひえーっと、悲鳴を上げたくなります。少々、ベタベタとするのでね。ほかには「フレッシュ」「フルーティ」などですかね。フレッシュはみずみずしさと直結します。果物の中でフルーティという単語が似合うのはピーチだとも思っています。
それと、桃の果実というのは異様に柔らかいです。傷つきやすくてデリケートともいえますね。
ほかにも桃の香りには恋愛運を上げたり、幸せな気分になる効果があるそうです。風水は信じていないためなんとも言えないものの、色と関連するとそれっぽいですね。もっとも、ピーチは果実の中身の色であるため、桃色ではありませんが。
それはそうと、ピーチと一口に言っても、桃には種類がありますよね。白桃・黄桃など……。違いは、白いほうがジューシーでやわらかくて、黄桃はかたくてしっかりしているといったところでしょうか。前者がお見舞いやギフトだとするなら、後者は缶詰によく使われていますね。
果たして、ピーチ色はどちらを指しているのでしょうか。そもそも、果たしてこの色は色相でいうオレンジ系統に入れてもいいものなのでしょうかね。いちおう、カラーコードでは薄いオレンジと表現されています。東洋人の肌の色に近いですね。実際に、血色がよい色白の肌に形容されています。
白桃と黄桃のどちらを使うか、もしくは連想させるかは適当でいいのではないですか。作者の都合のいい表現にするのが一番ですかね。どちらかというと、白桃を使いたいところです。特に肌の表現に用いるのなら。黄桃は加工されますからね。あと、やはり、黄色すぎます。
それはそうと、桃の象徴はあまりにも多すぎます。これは果たして、ピーチ色のカテゴリに入れてっもいいものでしょうか。まあ、果実の色を表しているのだし、いいですよね。どうせ、桃色は桃花色としてまとめる予定なので、先行して羅列しておきます。以下、桃の持つ意味です。
・妙齢の娘
・ふしだら
・性的
・魔除け
・若返り
・不老長寿
・仙人
・健やか
・魔除け
・天下無敵
・痛みやすい
えーと……ツッコミどころはあるかと思いますが、くわしく説明はしません。
詳細は桃色の記事で行うか、後日追加するか……微妙なところですね。
まあ、不老長寿・仙人関連は昔話で聞いたこと自体はあるかもしれません。それらしいものを。ふしだら・性的は桃のイメージですね。果実というより全体の見た目の印象です。これは桃色という色に後押しされているため、ピーチ色の象徴に使うかは保留とします。
とにもかくにも、細かな部分は全て桃色にもっていくとして、ひとまずはまとめましょう。
ピーチ色のイメージ・象徴は、こんな感じになりました。
「甘やか」
「フレッシュ」
「フルーティ」
「ジューシー」
「瑞々しい」
「デリケート」
「傷つきやすい」
「柔らかい」
「血色のよい」
「健やか」
「色白」
個人的な話、ピーチは果物というよりデザートという感じです。不老長寿・若返りなどという単語は少々、重たい。似合わないといいますか。ですので、ここは単純に果物の味・香りを特徴に出したほうがそれっぽいなと感じないこともありません。
使い方は……どうなんだろう。同じバラ科つながりなのか、バラ色と似たような使い方をされているような気がします。なんでも感でもピーチ色と表現されているといいますか。例えば、ドレス・フローリング・ファンデーション・ルージュ・バラ・アクセサリーなどなど。主に女性的なものがほとんどですが。やはり、桃およびピーチはフェミニンな印象が強いのでしょう。そういえば、ピーチ姫という姫がいたなと、思い出しました。桃の節句などとはいいますが、最近ではもはや意識することはありません。そういえば、そうだったなというくらいですね。




