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オレンジ

 虹の七色は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫です。橙{オレンジ}だけが果物が由来となった色で、浮いていますね。かといって、ほかに橙色を表す言葉が思い浮かびません。強いていうなら黄赤でしょうか。赤と黄色の中間をさします。橙色の代替としては完璧ですね。ただし、小説や日常会話には滅多に使われていません。理由は語感や字面の微妙さですかね。正直、黄赤と書くよりオレンジのほうが分かりやすいです。


 さて、そんなオレンジ色は赤と黄色のいいところ取りをしています。

 まず、赤の特徴は次のようなものがあります。


「情熱的」「暖かい」「明るい」「華やか」「積極的」「やる気」「活発」「パワフル」「リーダーシップ」「成熟」「大人っぽい」「妖艶」「あでやか」「女性的」「ゴージャス」「鮮やか」「はっきり」「派手」「目立つ」「力強い」「強烈」「地獄」「争い」「野蛮」「危険」「警告」「怒り」「印象的」「高貴」「魔除け」


 次に、黄色のイメージを先行して公開します。


「明るい」「幸福」「希望」「照り輝く」「陽だまり」「のどか」「優しげ」「あたたかみ」「穏やか」「ほがらか」「陽気」「活力」「元気」「軽やか」「子ども」「天真爛漫」「豊か」「繁栄」「実り」「きらびやか」「目立つ」「酸っぱい」「スパイシー」「気安い」「裏切り者」「臆病者」


 ここから、ポジティブなイメージ・被った部分・中間に値する言葉を抽出します。


「暖かい」「陽気」「明るい」「華やか」「やる気」「活発」「パワフル」「元気」「軽やか」「豊か」「繁栄」「実り」「甘酸っぱい」「カジュアル」


 オレンジは赤よりもマイルドな印象があります。たとえば赤には「危険」「争い」「野蛮」など、激しいイメージがあるでしょう。一方、オレンジにはそういった言葉はあまり連想しません。よい部分だけを引き継いで、万人受けするカラーに進化しています。ただし、「高貴」「成熟」「気品」「派手」という印象も黄色と交わることで弱くなっているのが、難点ですね。ちなみに黄色にも「豪奢」を思わせる言葉が並んでいますが、おそらく黄金と混じっています。いくら金運の象徴にされているとはいえ、素の黄色からそこまでの金持ち感はありません。もしくは「豪奢」と「豪奢」で打ち消し合って、別の印象に退化したとか……? いずれにせよ、オレンジ色にはほかの色よりも安価で親しみやすい印象があります。


 また、オレンジから連想される物体には次のようなものがあります。


 オレンジ・ミカン・ダイダイなどの柑橘類。

 マンゴー・柿・カボチャ・人参。

 夕日・夕焼け・火・暖炉。


 赤と被る象徴が多いですね。柑橘類やマンゴーなど、果物も目立ちます。「ジューシー」「フレッシュ」「瑞々しい」「甘酸っぱい」などを色のイメージに入れるのもありかもしれません。色名からして橙色・オレンジで、果物の名前ですからね。これらを連想するのは必然です。

 また、個人的に夕焼け・夕日は赤よりもオレンジです。照明にも使われていますよね。食欲を誘う色であるようで、食べ物を美味しそうに見せる効果があります。白い光よりも暖かみを感じて、よいと思います。

 あとは、この色は「日常の中の非日常」の色らしいですね。「日常の中の非日常」――いったい、なにを意味するのやら。いつもより豪華な食事をしたり、芸術作品を見たり、新しいことをしたり、などと書かれていました。このあたりを頭に入れて使うのもいいかもしれません。


 それから、果物のほうのオレンジに関して。語源は「香り高い黄金の果実」です。風水で「金運を高めるには柑橘類がよい」と聞いたような、聞かなかったような。まあ、果物が金運に効果があるのは確かなようですが。夢占いは、色名と混ざってたいへん検索しづらかったです。おおかた、「金運」「恋愛」「豊穣」――みたいな意味じゃないんですかね。多産を象徴しているとも、聞いたような気がします。


 真面目に考察をすると、まず、味は「甘酸っぱい」ですよね。「甘酸っぱい」というと「恋愛」です。「青春」です。甘いだけ、幸福を味わうだけでは終わらないという印象がありますね。香りはよく「爽やか」と表現されます。砂糖をふんだんに使った洋菓子とは異なり、スッキリとした味わいです。

 それから、オレンジジュースが作中に登場する場合、子どもがよく飲んでいますよね。それも、小学生くらいの年齢です。普段大人びた・かわいげのないキャラクターがオレンジジュースを飲んでいると、不思議な気分になります。オレンジジュースは子どもっぽさの象徴でもあるのでしょうか。

 話は変わりますが、オレンジの形は球体で、皮は厚いです。ぼんやりと眺めてみると、沈んでいく夕日のように見えませんかね。だから、私は夕日の例えにオレンジを用いるのは妥当かつぴったりだと感じます。オレンジは暖かい場所で育てていると思われるため、南の国という言葉も連想できますね。


 とにもかくにも、まとめます。

 オレンジ色とは、以下の特徴・イメージ・象徴を持った色です。


「暖かい」「陽気」「明るい」「華やか」「やる気」「活発」「パワフル」「元気」「軽やか」「豊か」「繁栄」「実り」「甘酸っぱい」「カジュアル」「子どもっぽい」「日常の中の非日常」「楽しい」「刺激的」「夕日」「夕焼け」「炎」「柑橘系」「ビタミン」「甘酸っぱい」「爽やか」「瑞々しい」「フレッシュ」「多産」「陽光」「黄金」



 なにげに、常緑樹なんですよね、オレンジの木。それがなにを意味するのかは、緑色系の項目で説明します。

 花言葉は花が「純粋」「愛らしさ」「結婚式の祝宴」、実が「美しさ」「優しさ」、木が「寛大」「気前のよさ」です。花だけ見ると、なんとも清楚でかわいらしい。西洋の結婚式では花嫁の髪飾りに使われているそうですね。



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