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紅色・真紅

 今回のテーマは紅(べに・もしくはくれない)色です。

 色名は紅花由来です。

 紅が使われる慣用句・ことわざに関しては、以下のものがあります。


 紅の筆 恋文 (軸の赤い、婦人用の筆から)

 紅の袴 成人した女性がはいた紅染めの袴 

 紅の涙(紅涙) 血の涙。嘆き悲しんで出す涙。感動のあまり出す涙。

 紅は園生に植えても隠れなし すぐれたものはどんな場所にいても目立つ。


 熟語は、紅葉・口紅のほかに次のようなものがあります。


 紅蓮 紅色の蓮、燃え盛る炎の色。

 紅雨 春、花に降り注ぐ雨。赤い花の散るようす。

 紅霞 紅色の霞。夕焼けで紅色に染まった雲。

 紅顔 若くて血色がいい顔。

 紅玉 ルビー。若く、艷やかで血色のよい肌をした、美しい容貌。

 紅唇 紅をつけた唇。美人の唇。


 とにかく、若い・美しい・赤いというイメージだけは確かなようです。


 ほかには連想される物体は、バラ・口紅・リボン・紅一点などでしょうか。これでもかというほど、女性的ですね。少女というよりは大人の女性で、(あで)やかな色といった感じです。恋心に関してもピンクのような甘い恋ではなく、燃えるような熱いものでしょう。


 また、紅というと、紅白。紅白というと、紅白歌合戦です。

 運動会・体育祭にも使われていますね。

 そこそこ身近にあっておめでたい色です。


 紅花染は高価で、禁色とされていました。(つや)紅・京紅と呼ばれる色素は、金に匹敵するほどの価値を持つものだったそうです。


 まとめると紅色は、情熱的・女性的・艶やか・鮮やか・くっきりとした・高貴でおめでたい色といったところでしょうか。おまけとして、恋心もセットしておきます。



 続きまして、おまけとして真紅に関する話題へ移ります。

 真紅(しんく)とは、正真正銘の混じりけのない(茜染めや蘇芳のような、代用品ではない)紅色のことを言います。文章中に用いると仮定したときに、響きが好きな色の一つです。


 赤い瞳の形容として用いられている印象があります。

 イメージとしては紅色とかぶる部分もありますが、燃える・艶やか・高貴・凛々しい・印象的・鮮烈・強烈・混じりけのない・本物・正真正銘といったところでしょうか。『本物』だということを強調したいときに用いるといいかもしれません。


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