りんご色
りんご色という色名はありません。色見本も見つかりませんでした。しかし、さまざまな小説で使われてはいるため、記事を書きます。もっとも、使われ方はかなり限られています。具体的に言うと、赤面したり火照った顔や、紅潮した頬の色ですね。りんごは球体で、ほんのりとした赤色です。原色ほどきつくはないため、健康的な血色を表現するにはうってつけですね。また、果物といえばりんごというほど、メジャーです。文章に出せばきちんと読者に伝わるでしょう。
そんなりんご色、もう語るべき内容がありません。仕方がないため、果物の象徴するものについて語ります。
まず、りんごというと皆さんはなにを思い浮かべますか?
私は「白雪姫」「アダムとイブ」「禁断の果実」「知恵の実」「アップル社」「ニュートン」「青森」などです。加工したものなら、「りんご飴」「焼きりんご」「うさぎりんご」「アップルパイ」「アップルジュース」あたりでしょうか。シナモンともよく合うイメージがあります。ただし、あくまでイメージです。すべては焼きりんごの芯をくり抜いた部分に、シナモンを入れる調理法のせいですね。
ゲームでは、Minecraftでよく木から落ちてきたり、当たるとゲームオーバーになる爆弾と化しているものもあります。
林檎という人名もしばしば見ます。たいへん個性的ですね。独特な世界観を持っていそうな雰囲気があります。
こうして見ると、りんごは女性的ですね。どちらかというとかわいらしい印象があります。
それから、海外のことわざにはりんごを使っていることが多いです。以下、意味だけを羅列します。
「朱に交われば赤くなる」
「最高な物の例え」
「友を信頼し、大切にせよ」
「苦労してこそ人生」
「人間は原罪から逃れられない」
「求めるものは身近にある」
「一日一個のりんごで医者いらず」
「美貌の女性でも心が腐っていることがある」
「外見だけで人を判断するべきではない」
「見た目ばかりがよい」
「綺麗なバラには刺がある」と
「蛙の子は蛙」
「子どもは親に似る、血は争えない」
「子どもに親の欠点が現れる」
「夫妻の間にわだかまりがあると、家庭は崩壊する」
「責任転嫁」
「出る杭は打たれる」
りんごというと美しいイメージがあるようですね。一部、「美女になんの恨みがあるんだ」と思わせる意味のことわざがありました。「一日一個のりんごで医者いらず」とも合わせると、健康的で美しいイメージでしょうか。看病や病院への御見舞として、りんごの皮を向いたりすりおろしたものを食べさせるシーンも、よく見ます。それから、原罪・責任転嫁などはアダムとイブに関連することわざです。ほかにも家庭に関する意味も目立ちますね。
ちなみに、夢占い(に限定はされませんが)でりんごは「愛情」や「恋愛」、「財産」を意味します。たとえば、「木からりんごを取ると恋に落ちる」「果実が木から落ちると失恋」「一つのりんごを取り合うと、三角関係」「盗んだり食べたりすると、不倫」など。あとは果物全般にも言えますが、実りのある生活・充実したという意味もありますね。
総合すると、りんごおよびりんご色とは以下のようなイメージ・意味・象徴を持ちます。
「ジューシー」「瑞々しい」「火照った」「赤面」「赤い頬」「紅潮」「健康的」「明るい」「ほのか」「素朴」「愛情」「美しい」「かわいらしい」「女性的」「原罪」「知恵」「誘惑」「実る」「充実」
りんご色といえば紅潮した頬の色というイメージが強いでしょう。たまにはドレスの色や髪の色と形容するのもかわいらしいかもしれません。
存外、長くなりました。次回はおそらくウォーターメロンですね。よろしくお願いします。
余談です。私には、「りんご」だとやわらかい雰囲気、「リンゴ」だと普通の果物、「林檎」は木になっている実というイメージがあります。




